トップでクラブを「右回り」に小さく動かして、最適なグリップ圧を見つけよう!!

大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」 VOL.16

2021/02/19 ゴルフサプリ編集部



理論をわかりやすく展開し、実戦ですぐに役立つレッスンで大人気の大西翔太コーチ。
その大西コーチが、誰も知らなかったゴルフスイングのツボをこっそり教えてくれた。第16回は前回に続いてグリップの握り方のポイントを解説。両手を正しく握ることも大事だが、クラブを気持ちよく振るには両手の力加減にも十分に気を配ろう。

皆さん、こんにちは。ツアープロコーチの大西翔太です。今回もグリップについて説明していきたいと思います。Vol.15でもお話ししたように、グリップはカラダとクラブをつなぐ「ジョイント」の役目を負っています。両手を正しく握ることでクラブを正しい軌道で振りやすくなるのですが、形だけに目を向けるのはちょっと危険です。グリッププレッシャー、つまり両手の力加減にもしっかり目を向けて頂きたいと思います。両手の握り圧はある意味、両手を握る形よりも重要といってもいいくらいなのです。

両手の10本指でどこに一番力を入れるかといえば、左手の小指、薬指、中指の3本です。力を入れるというよりも、小指側の3本をグリップにしっかりと巻きつけて締めておくという感覚です。右手は中指と薬指の2本が中心です。この2本もグリップに巻きつけて、左手の3本と右手の2本の計5本の指をグリップにフィットさせておくように握りましょう。この5本指だけでクラブを持ち、素振りすると5本を締めておく感じがつかめます。

スイング中にグリップが緩まないようにするためには、両手とも親指と人さし指のツケ根を締めておくのも大事ですが、この部分を締めるだけで親指と人さし指にはあまり力を入れないこと。力が入ると両腕の外側の筋肉が緊張し、肩が硬くなりやすいからです。両ワキがあいて、首が短く見える怒り肩型のアドレスとなり、クラブがスムーズに振れません。要はグリップがジョイントの役目を果たさなくなるのです。