ホーガンの「フック病」が長引いた理由
アイアンが際立つ!強いスイングの作り方[第10回]
20代のホーガンは、ツアーで戦えるだけのスコアを出せる実力があったが、肝心なところで大フックが出て、勝ち星を逃していた。なぜ、突発的なフックが抑えられなかったのか。スイングの“基本パーツ”にその理由があった。
GOLF TODAY本誌 No.585 73〜77ページより
プロとして競える腕前になっても、突発するフックのミスに悩んだホーガン。
「ミート率やスイングの再現性、アドレスでのエイミングなどは、すでに高いレベルになっていたはずですが、フェースコントロールの方法の決め手に欠けていたんだと思います。リズムやテンポが整っているときはショットが安定していても、優勝争いなどで少しでもズレが生じると、フェースが返りすぎる動きを抑えられなかったんでしょう」(森)
ミート率が高ければ、スライスやフェードの要素を採り入れて解消できたのでは?
「もちろん、アウトサイドに振り上げるカット打ちなども試したようですが、これだと飛距離は落ち、風にも弱くなる。プレッシャーのかかる場面でも、強く叩ける要素を生かしつつ、フックを解消したいからこそ試行錯誤を繰り返し続けたんだと思います」(森)