パットは「ストレートに振る」はNG! 緩やかなインサイドインに振れば入るようになる!!

大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」 VOL.24

2021/04/23 ゴルフサプリ編集部



理論をわかりやすく展開し、実戦ですぐに役立つレッスンで大人気の大西翔太コーチ。
その大西コーチが、誰も知らなかったゴルフスイングのツボをこっそり教えてくれた。第24回はパットのストローク軌道について解説する。ボールのコロがりが悪く、特に短いパットを外してしまうことが多いというゴルファー必読だ。

皆さん、こんにちは。ツアープロコーチの大西翔太です。今回はパットを打つ時のストローク軌道をレッスンしたいと思います。パットの距離はカップまで10センチくらいのOKパットから15メートル以上のロングパットまであり、状況は実に様々です。

ロングパットは距離感を優先し、1〜2メートル以内のショートパットは方向を重視して打ちます。ボールをコロがす距離が長いほどアプローチ感覚でストロークし、カップまでが近いほどカップを狙い打ちする感覚でストロークしましょう。

ところで「パットはストレートに振る」とよくいいますよね。これは間違った表現ではないのですが、真に受けて何でもかんでもパターを真っすぐ振ろうとするのはよくありません。「ストレートに振る」と公言しているプロでも、実際の軌道は軽いインサイドインなのです。1〜2メートルくらいのショートパットなら、ストローク軌道が小さいですから軌道はほとんどストレートに見えます。でもロングパットのように振り幅が大きくなると必ずインサイドインとなります。そこを勘違いしないことです。

ここでパットのアドレスとストロークの基本について説明しましょう。アドレスでは両ヒジを下に向けて、両ヒジが両ワキ腹に軽く密着した姿勢を作ります。この体勢のままで手元とお腹の間隔をキープし、お腹を左右に回転させてパターを振ります。アドレスの両肩、両ヒジ、両手を結ぶ五角形をキープするイメージもいいのですが、両ヒジを左右に張って両ワキがあいた姿勢になるとストローク中に手元がカラダから離れてしまいます。お腹が回転せず腕や手だけで振ることになり、ストローク軌道がブレやすいのです。両ヒジをカラダから離さず、お腹の回転でパターを振る。これが重要なポイントです。