ゴルフスイングに美しいフィニッシュは必要なのか?
ゴルフリサーチャーTASK【世界のゴルフスイング事情】最終回
国内外で収集したゴルフスイングに関する最先端情報を「Jacobs3D」アンバサダー、ゴルフリサーチャー「タスク」が独自の視点と考察を交えてお届けします!
GOLF TODAY本誌 No.587/126〜127ページより
PGAツアーの一流現役選手のスイングのフィニッシュは美しい。ほとんどのプレーヤーが力みの感じられない安定したフォルムでフィニッシュをとります。よって、我々が美しいフィニッシュを目指してスイングをつくりあげることは大きなテーマだと感じます。ただ一方で、ゴルフスイングの目的はボールに正しいエネルギーを与えることに過ぎないとすれば、インパクトまでが肝心で、それ以降フィニッシュまでは本質的に重要ではないとも考えられます。
Jacobs3Dはグリップを通じてゴルフクラブに与える3次元キネティクスエネルギーを解析し、物理系であるゴルフクラブをどう正しく扱うかを研究しています。そこにはゴルフクラブの正しい動かし方があり、スイングはあくまでもそれを所与として構成されなければいけないという厳粛な事実が存在します。よって、ゴルフスイングにおいてはあくまでもゴルフクラブが「主」であり、個体差がある身体側の動きは「従」、身体の動かし方は千差万別、プレーヤーにより自由度があって然るべきと考えます。