YouTube ギア情報&面白ゴルフ動画

2021/05/25 ゴルフサプリ編集部



前回取り上げたレッスン動画以外にもゴルファーの役に立つYouTubeチャンネルはたくさんある。YouTube特集の第2弾ではクラブなどゴルフギア関連の性能についてやゴルファーが気になる情報を提供しているチャンネルを紹介。まずは大人気ゴルフギアYouTube番組「試打ラボしだるTV」の企画構成を担当している児山和弘氏にYouTubeの面白さについて聞いた。

GOLF TODAY本誌 No.587 142〜147ページより



私が想定しているユーザーは雑誌を見ている層よりも若干上。100切り層というよりも90が切れて、80も切ったりしているような層を対象に作っています。そのくらいの方が、100切りのレベルの人が見てもけっこう面白いようなんですよ。

最近、車のYouTubeをよく見ているんですけど、車のこと全然わかんないんです。よく分からないことを言っているんですけど、でも何となく面白いんですね。



そうです。分からないなりに、「ああ、そういうもんなんだなぁ〜」と見たり、何度も見て「こうやって打つんだなぁ〜」と思ったり、「試打ラボしだるTV」の面白さは、ちょっと雑誌では物足りない人だと思っています。

基本的には今もこの姿勢を崩していなくて、話をしていることもけっこう競技志向で、かつ、トラックマン(弾道計測器)のデータの見方も単に飛距離とかを見るんじゃなくて、曲がり幅とかクラブ軌道をチェックしたりとか細かいデータを見ているんですよね。そこは雑誌よりちょっと深堀りできています。



弾道が見えるっていうのが決定的に雑誌とは違っていますね。打ちました、弾道が出ました、さらに弾道を見せるだけでなく、トラックマンで測定することもやっているから変な話、内容に文句のつけようがない。リアルに弾道が見えるって大きいと思います。



加えてニーズの多様化に対応しているというか、細分化ができていると思っています。僕が知っているあるYouTubeチャンネルでは、砂が入ってなくて硬いバンカーの打ち方とかニッチじゃないんだけどピンポイントのレッスンをしています。「試打ラボしだるTV」でも、あまりフォーカスされていないクラブをポンと出したりします。最近だとヒッコリークラブを打ったり。あと、昔のサスクワッチっていう四角いヘッド形状のドライバーも取り上げました。結構、人気がありましたよ。

もちろん一番受けるのは、人気があるクラブを取り上げた時ですけれど。あ、それからレッスンも人気がありました。レッスンをやるとみんな受けるんですよ。



そうですね。めちゃくちゃフェース開いて、真っすぐ打つっていうドリルをしたんですよ。ダウンスイングで右肩が下がらない、体で打つ練習になるんですね。とても難しくてなかなかできないんですけど、そういう難しくて普通の人はできないようなドリルを紹介しました。



雑誌だと、一般読者にはちょっと難しいかなとか、これは一般の読者にはちょっとわからないでしょ?とかっていう理由で取り上げないドリルかもしれませんね。逆に言うと、こういうブレーキがかかっていない企画が実現できるところがYouTubeならではの魅力だと思います