ヨコシン直伝スピンの上手なかけ方(誰でも簡単にマネできる)

曲げても外しても寄せワンでパー! アプローチ&パット上手になって90を切る PART3

2021/06/12 ゴルフサプリ編集部



横田真一の感性と科学の目でスピンの秘密にアプローチ

1パット圏内に寄せるにはコロがしが常に最善とは限らない。手前にラフやハザードがあったり、グリーンが砲台だったり、ピンが近かったり、ショットをミスしたときほどアプローチスピンが必要になってくる。寄せワンを狙うならスピンは必須項目だ。

GOLF TODAY本誌 No.588 36〜45ページより

スピンのかけ方を教えてもらう前に、ノーマルなピッチショットとスピンを効かせたピッチショットの2通りのショットを横田真一に打ってもらい、弾道測定器「GCクワッド」を使って比較してみた。

スピン量はノーマルショットの4864回転に対して、スピンを効かせたショットは5698回転。800回転強の差はどこから生まれるのか。弾道測定のエキスパートの佐々木信也さんに解説してもらった。

「ダイナミックロフト(インパクト時のロフト角)はほぼ同じですが、スピンを効かせるときはアタックアングル(入射角)がより鋭角で、その結果スピンロフトが約4度大きくなっています」(佐々木さん)

スピンロフトとは、ダイナミックロフトからアタックアングルを引いた角度で、ダウンブローが強くなるほどスピン量が増える。そのことを感覚的に覚えているプロは、無意識のうちにボールの位置やヘッドの軌道を調整しているのだ。また、ヘッドスピードも約2m/s上がっている。

「その分バックスピンをかける力が強くなります。ヘッドスピードを上げても、フェースを開き、打点をヒール側にずらすことで飛ばないようにしているのはプロの技ですね」(佐々木さん)