下を向いたままの素振りじゃ意味がない。素振りは目標を見ながらするべし
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.29
ピンチを迎えた場面では、どう打開してスコアロスを最小限に食い止めるか。その思考が90切りの大きなキーポイントとなる。プロやシングルゴルファーたちは、状況次第ではパーを捨ててプレーするのも必要になってくるということを経験で知っているのだ。
ゴルフトゥデイ本誌589号/106〜107ページより
グリーンを狙ったセカンドショットがオーバーして、グリーン奥の傾斜地まで飛んでしまいました。次のアプローチは左足下がりです。こんな難しい場面を迎えたときは90切りを目指す人なら、頑張ってボギーで上がることを第一に考えましょう。
プロたちでもピンに寄せるのは至難のワザですから、ピンに寄せるよりもグリーンに乗せて2パットで上がる作戦を立てるのがベスト。ターゲットを広く設定し、ボールをどの辺に落とせばグリーン上で止まってくれるかをイメージしましょう。
そこで重要になるのが打つ前の素振り。ピンを見たままで素振りを繰り返し、ボールがグリーンに乗ってコロがっていくシーンを思い描くのです。下を向いたまま素振りしてはショットのイメージが浮かんできません。たとえば4~5メートル先のゴミ箱に向かってゴミを投げるときは、目で距離を測って投げますよね。アプローチも一緒です。
ピンの位置次第でグリーンに直接乗せるのはリスクが大きいケースもあります。自分から見てピンがグリーンの真ん中か奥ならグリーンの面を広く使えますから、グリーンエッジの少し先に乗せるのがいいでしょう。ピンが手前側でグリーンの面があまり使えなければ、グリーンエッジの手前に落としてクッションさせる作戦がオススメ。グリーンエッジの手前にバンカーや深いラフなどがあって、それも不可能ならグリーンエッジの先に落とし、何とかピンの先に止めて、次のパットでピンに寄せることに全力を注ぎましょう。
左足下がりからのアプローチではボールが低く出ますし、グリーンも下り傾斜です。ボールが止まりにくいことを計算に入れて、ショットのイメージ作りをしましょう。クラブはSWかAWを使いますが、意図的にボールを上げようとしてはいけません。しゃくり打つとザックリやトップ、シャンクなどのミスになってしまいますよ。