松山英樹の全スイングに学ぶ最強の基本
2020〜21シーズンのドライバーからパターまで連続写真を一挙公開
最近のPGAツアーでは、個性的なスイングの選手が話題になるが、松山英樹はゴルフの教科書とも言えるような王道のスイングでマスターズチャンピオンになった。今回は松山英樹のドライバー、アイアン、アプローチ、パターのスイングを徹底検証!そこには誰もが参考になるスイングの基本がつまっていた。
GOLF TODAY本誌 No.589 16〜25ページより
今年の松山選手はドライバーでトップが低くなって、ダウンスイングでは少しインサイドからヘッドが下りてくるようになりました。これは松山選手が最も得意なアイアンの軌道に近くなったと思います。
この軌道は決してアマチュアの皆さんが真似できる動きではないのですが、参考にして欲しいのは切り返しからダウンスイングへと移るときの下半身と上半身の動きです。松山選手は切り返した後に上半身よりも下半身が先に動いていて、完璧な下半身リードになっています。だから、絶対に上半身が開くミスが出ません。
このダウンスイングのポイントは左足の内側に壁を意識することです。よくレッスンでは「左の壁」という言葉を使いますが、左足の外側に壁を作っても、体は左に流れてしまいます。松山選手は左足の内側でしっかり体重を受け止めているので、上半身が開かないインパクトになっているのです。左足内側に力を入れる感覚はスエー防止にもつながります。