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松山英樹の全スイングに学ぶ最強の基本

2020〜21シーズンのドライバーからパターまで連続写真を一挙公開

2021/07/09 ゴルフサプリ 編集部

最近のPGAツアーでは、個性的なスイングの選手が話題になるが、松山英樹はゴルフの教科書とも言えるような王道のスイングでマスターズチャンピオンになった。今回は松山英樹のドライバー、アイアン、アプローチ、パターのスイングを徹底検証!そこには誰もが参考になるスイングの基本がつまっていた。

GOLF TODAY本誌 No.589 16〜25ページより

ドライバー編|方向性が安定する理由は、左足の内側に力を入れると体が開かない

トップが低くなりアイアンの軌道に近い

今年の松山選手はドライバーでトップが低くなって、ダウンスイングでは少しインサイドからヘッドが下りてくるようになりました。これは松山選手が最も得意なアイアンの軌道に近くなったと思います。

この軌道は決してアマチュアの皆さんが真似できる動きではないのですが、参考にして欲しいのは切り返しからダウンスイングへと移るときの下半身と上半身の動きです。松山選手は切り返した後に上半身よりも下半身が先に動いていて、完璧な下半身リードになっています。だから、絶対に上半身が開くミスが出ません。

このダウンスイングのポイントは左足の内側に壁を意識することです。よくレッスンでは「左の壁」という言葉を使いますが、左足の外側に壁を作っても、体は左に流れてしまいます。松山選手は左足の内側でしっかり体重を受け止めているので、上半身が開かないインパクトになっているのです。左足内側に力を入れる感覚はスエー防止にもつながります。

ダウンスイングではシャフトをしっかり立てる

①トップが低くなりスイングがコンパクトになったことで、よりスムーズな下半身リードになった。
②数年前よりもスイングプレーンがフラットになり、アイアンの軌道に近くなっている。
③下半身リードのまま、最後に腕とクラブが下りてくることはヘッドスピードアップにもつながる。

インパクトの瞬間も、実は腰を回していない!

①切り返しからフォローまでは左足内側の角度が変わらないことが理想。
②左足のツマ先は正面を向いたまま。インパクトの瞬間も腰を回していない。

アイアン編|世界No.1とも称賛されるアイアンは、肩のタテ回転でインパクトゾーンを長くしている

トップでは肩のラインが斜めになっているが、インパクトからフォローにかけては肩のラインが地面とほぼ垂直。アマチュアは切り返し以降、右肩が体の前に出てしまうので肩がヨコ回転になりやすい。松山選手のように、右肩をアゴの下を入れる動きを意識しよう。

パッティングの動きを大きくした

PGAツアーでもトップクラスと称賛される松山選手のアイアンですが、その特徴は肩の回転にあります。トップからインパクトまでは肩がヨコ回転ではなく、タテ回転に近い角度で回っています。

パッティングでショルダーストロークという動きがありますが、松山選手のアイアンはパッティングのショルダーストロークを大きくしたような動きです。手でクラブを動かすアクションがなく、胸と肩の回転だけで打っています。

肩をヨコ回転にしてしまうと、インパクト前後が円軌道になるので、インパクトが「点」になってしまう。逆にタテ回転になっていると、インパクトが長い「線」になっていくのでミスの確率が格段に減ります。だから、松山選手のアイアンは精度が高いのです。

タテ回転に近づけるための第一歩は、左腕を伸ばしたままのスイングを意識すること。左腕を曲げると、極端なヨコ振りになりやすいです。松山選手を見るとアドレスからトップ、インパクト、フォローまで左腕をしっかり伸ばしています。

左腕を曲げないことで、手首と体の距離が、一定になっている。

①手を使わず胸と肩の回転でトップを作るからスイングがコンパクト。
②フォローまで左腕を伸ばしていれば手首と体の距離が変わらない。

アプローチ編|感性、距離感を出しながらミスもしないために『飛ばない構え』を作って、腕と体を連動させている

5年前に比べてもアプローチのスタンスが狭くなった。今年のマスターズ中継では米国メディアからもアプローチが絶賛されていた。

腕は真下ではなく体に対して斜めに

アプローチは体の動きだけを意識するとフィーリングが出せませんし、手の感覚を生かそうとすると体が回らず、手打ちになってしまう。その相反する要素を上手く融合しているのが、松山選手のアプローチの特徴です。

松山選手はテークバックでは手の感覚を生かしてヘッドを動かしているように見えますが、手が動けば自然と体も一緒に連動して動くアプローチになっています。だから、あれだけ難しいオーガスタナショナルGCでもアプローチが冴えまくっていたのです。

手と体を連動させるポイントはアドレスにあります。アドレスでは体と腕の距離を近くして、手と体に一体感を持たせておきます。そうすれば、手を動かせば自然と体も一緒に動きます。

また、スタンスはなるべく狭くすること。スタンスを狭くして、腕と体の距離が近いと打球が飛びにくい。体を怖がらずに回せるようになるのでインパクトが緩みません。

アマチュアにはアドレスで手が体から離れている人がすごく多いです。松山選手のアドレスを正面からみると腕のラインは真下というよりも、少し斜めにして手首を体に近づけています。これくらい手首を近くすれば、アドレスしたときに腕と体に一体感が生まれるです。

手首を体から離していない

①手首の高さはヒザのやや上くらいで、手首が体から離れないように打っている。
②手首を返していないので、フォローでは目標方向にヘッドを出している。

パター編|マスターズでも好調だったパター。ワキを締めてヒジを体から離さない!

①アドレスではヒジが軽くシャツに触れるくらいのポジションで構えている。
②ショートパットのバックスイングでは右ヒジはほとんど動いていない。
③フォローでもヒジが体から離れていないので、体と手が一緒に動いている。

理想のスタンス幅がついに見つかった!?

パッティングも、手の感覚と体の動きを連動させる動きはアプローチに近いです。その中で、松山選手のパッティングで注目して欲しいのが、ヒジのポジション。アドレスではヒジが体に少し触れているような姿勢を取っていますが、ヒジがこの位置にあれば自然とワキが締まった構えになります。それだけで手と体の一体感が生まれます。

さらにスイング中もヒジを体につけたまま手首を動かしているので、ヒジから肩までは完全に体と一体化した動きになっています。

ストロークの感覚は選手によっても様々なタイプがいますが、松山選手は振り子のイメージだと思います。連続写真を見ても、手首の動きを最小限にしてヘッドの重さを感じながら振り子のように打っています。

これまで、松山選手はパッティングのスタンス幅を色々と試していました。プロ入り直後は超ワイドスタンスでしたが、2年くらい前はすごくスタンスが狭かった。そして、今年はややワイドスタンスになっています。今年のマスターズはパッティングが好調でしたが、長年の試行錯誤により、ついに理想のスタンス幅を見つけたのかもしれません。

手首の動きを抑えて、振り子感覚でヘッドを動かしている

①最近のスタンス幅は、両肩より少し広め。一般的な選手よりはやや広い。
②手首の動きを抑えてヘッドを動かすことで振り子の動きになっている。
③振り子の感覚で打つとバックスイングよりフォローが大きくなるのが自然

松山英樹 Hideki Matsuyama
まつやま・ひでき/1992年2月25日生まれ。2011年の「マスターズ」で日本人初のローアマを獲得。2013年にプロ転向すると、1年目で日本ツアーの賞金王に輝く。2014年からはPGAツアーに本格参戦して通算6勝。2021年には日本人初の「マスターズ」優勝を飾った。LEXUS所属。

撮影 / 岩本芳弘 Getty Images マスターズトーナメント2021

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