女性ゴルファーのフィッティングは男性以上に効果的!?レフティもシャフトは右利きと同じバリエーション
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第6回
今回はクラブの種類が少ないレディース(女性用)とレフティ(左利き用)のフィッティング事情について。実は大蔵ゴルフスタジオ(東京都世田谷区)では、比較的レディースとレフティのお客様が多いそうです。今回もT島氏が切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
ゴルフライターのT島です。先週、フィッターであり大蔵ゴルフスタジオ代表でもある市川氏が、大蔵ゴルフスタジオを作ろう!と思った経緯をサラッと書きました。彼自身いわゆるハードヒッターだから、フィッティングどころか試打さえままならなかったという過去があります。シャフトメーカーさんの売れ筋スペックである60g台のSなら打てるけど、それ以外実際に打てるお店が全く無かったのがモヤモヤしたとのこと。
今でこそ、多くのスペックを揃えているフィッティング施設が増えましたが、当時はまったくなかったそうです。大蔵ゴルフスタジオに行くと、他のフィッティングではあまり見かけることがない女性ゴルファーの姿を目にします。それも頻繁に!です!市川フィッターに聞いてみると「気が付きました?実は女性比率がとても高いのが当社の特徴です」といいます。
女性ゴルファーはゴルファー全体の約20%と言われておりますが、大蔵ゴルフスタジオでは、30%を軽く超える気がします。“30%ぐらい?”と聞いたら、「40%は超えないけど、まあ30と40の間かな」とアバウトな返事が帰ってきました。
女性ゴルファーですが、一言にレディースクラブと言う範疇に収まる人は非常に限られています。金子フィッターも「メンズの軽めなクラブを使っていて、“オトコモノで大丈夫?”と言われ、レディースクラブに変えたら飛ばなくなって相談に来られる方が珍しくない」と言うのです。仮にゴルフが上手い方でも、ゴルフクラブの知識は限定的で、イマドキじゃない場合が多いです。これは結果的に女性ゴルファーが“毒を盛られた”感じ。
良かれと思って言う何気ない一言が、結構悪い影響を与えることが多いです。特に女性ゴルファーは、何気にその影響を受ける事が多いと思います。現行のレディースクラブは、ヘッドスピードが30m/s前後、そしてゴルフクラブというと“軽い=振りやすい”とされています。これはわかりやすい嘘なのです。たしかに軽いと手先で振りやすいですが、“軽すぎると弊害が大きい”と、金子フィッターも言っています。
そして女性の方に共通するのが……
「女性のお客様は、クラブに対する余計な執着がありませんが、振りやすい!振りにくい!、好き!嫌いか!、この2つをしっかりと伝えてくれるので、フィッティングしやすいです。男性のクラブ好きは、カッコいい、カッコ悪いという雑念が入る場合があるので、“ホントに大丈夫ですか?”なんてエクスキューズを入れることがあったりします」
男性にとってゴルフクラブは貴金属や時計的な要素が入りますが、女性にとってはズバリ道具。長く使えるモノをしっかりと探し、コストも妥協しないんだそうです。
面白いのが、「ピンクとか赤とかいかにも女性向きって色を敬遠される方が多い」とか。「どうして、TENSEIやVENTUSに私の使える重さと硬さがないの?」なんて声もあるそうです(笑)シャフトメーカーさんも最近は軽くて柔らかいスペックを増やしてきていますよね?
市川フィッターは、「僕もハードヒッターだったんでフィッティングでモヤモヤした分、女性ゴルファーの気持ちがよく分かるんです。だから試打できるスペックは沢山用意してあります。女性だけじゃありません。うちはレフティの皆さんも結構多くお越しいただいています。」