プロ2年目でメジャー2勝目!準備力でパットを改善したコリン・モリカワのメジャー2度目のノーボギーV

世界の杉ちゃんが診る|今月の一打

2021/08/30 ゴルフサプリ編集部



プロキャディー・ゴルフ解説者の“世界の杉ちゃん”こと、杉澤伸章氏が海外メジャー現地からレポート! 今回はコリン・モリカワがメジャー2勝目を飾った『全英オープン』を解説。

GOLF TODAY本誌 No.591/71ページより

今年の「全英オープン」は練習日から最終日まで試合会場のロイヤルセントジョージズGCにいましたが、実は練習日から気になっていたシーンがありました。それは練習ラウンドのときに、コリン・モリカワ選手がボールを打たずにキャディと一緒にコースを歩きながら、入念にコースチェックをしていたことです。選手はラウンドしながら(ボールを打ちながら)コースを回るのが普通ですが、モリカワ選手はコースの隅々までチェックしながら、ボールを打たずに歩いていました。

それが印象に残っていたのですが、試合が始まってモリカワ選手が優勝争いに加わると、用意周到に準備をしていたショット、アプローチ、パターが徐々にハマり出す展開になりました。彼は決して自分のプレーでコースをねじ伏せるスタイルではなくて、コースに合わせて自分を調整するのが上手い。だから、初日、2日目、3日目、そして最終日とラウンドを重ねるほどプレーが良くなっていく。「全英オープン」も最終日はノーボギーでしたが、メジャー初優勝を飾った昨年の「全米プロ」も最終日はノーボギーでした。