スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.31
ゴルフは欲との闘いといわれる。練習場のように無心で打っているのと違って、「いいショットを打ちたい」、「ミスしたくない」という心理がスイングをおかしくしてしまうケースが多い。自分のやるべきことを決めておけば、ミスが減ってくるはずだ。
ゴルフトゥデイ本誌591号/90〜91ページより
日本のコースはティショットが打ち下ろしで、セカンドは打ち上げというホールが結構多いですよね。セカンドでグリーンオンに失敗すると、大抵は打ち上げのアプローチが残ります。ボールの場所からはピンの根元も、グリーンの面も見えない。こんな場面ではほとんどの人がショートしてしまいます。キャリーが不足しすぎて砲台グリーンの手前の傾斜から転がり落ちてしまい、もう一度打ち上げのアプローチというケースも多いです。
打ち上げのアプローチは距離感のイメージがつかみにくいから難しい。ピンまで40ヤードと頭ではわかっていても、ピンに全然届いていないことがほとんどですよね。ピンをオーバーなんてないでしょう。
対策法としてはクラブを変えることと、ボールを通常より右寄りにセットすることの2つが考えられます。打ち上げですからボールを高く上げたくなるけれど、打ち出し角が高くなりすぎないように出球を少し低くするのがコツです。
ボールの場所とグリーンの高低差もありますが、ピンフラッグしか見えないほどの打ち上げなら、ピンまで40ヤードとしたら45~50ヤードを打つイメージがいいと思います。ピンにキャリーで直接当てるとか、ピンの根元をオーバーさせるくらいの気持ちで打てば、それでちょうどピッタリということが多い。仮にオーバーしても、グリーンを大オーバーなんてことも滅多にありません。
グリーンの面が見えなくても、傾斜やピンの位置などを含めたグリーン全体の面をイメージすることも大事です。グリーンの裏面から透かして見るつもりで、グリーンの表面を想像ください。砲台グリーンに向かっての打ち上げのアプローチは難しいけれど、イメージを働かせることで距離感を合わせやすくなると思いますよ。