「飛ぶシャフト」というのは本当にあるのか?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第13回
シャフトを変えれば飛ぶようになるのか?もちろん、自分のスイングに合っているシャフトを選べば、合っていないシャフトを使用するよりも飛距離は伸びる。では、誰が使っても“飛ぶシャフト”というのはあるのか?このとっても気になるテーマに、ゴルフライターのT島氏が切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
先日、電車の中でゴルフが好きそうなサラリーマン風の方が「リシャフトしたら飛ぶようになるの?」という話をしていて気になっているT島です。これって、フィッティングも同じで「フィッティングしたら飛ぶようになるの?」という素朴な疑問にもつながると思います。大蔵ゴルフスタジオ(東京都世田谷区)の金子フィッターに聞いてみました。
(T島)リシャフトしたら飛ぶようになる?とか、飛ぶシャフトってある?とか、ぶっちゃけ聞かれたことありますか?
(金子)大蔵ゴルフスタジオでは無いですが、僕は前職が大手量販店だったんです。そこでは「飛ぶシャフト入れて!」というお客様は結構いらっしゃいましたよ。
(T島)常連さんですか?
(金子)いきなり来られる方が多くて、説明にお時間をいただくことが多かったです。そこからフィッティングについてお話するんですけど、ゴルフ仲間が「アレが飛ぶ」とかSNSで「この組み合わせが神セッティング」とか、「〇〇プロが20ヤード伸びた」といった話を耳にして、それが「飛ぶシャフト入れて!」のきっかけになっていることが多かったです。
(T島)なんだかよくわかります。T島もブログを書いておりますが、シャフトの記事はアクセスが非常に増えます。「新しいのは飛びますか」という質問をされることも一度や二度じゃありません。リシャフトを考えている人が多いことはわかるのですが「飛ぶシャフト」って皆さんおっしゃいますが、ぶっちゃけそんなのあるの??って思うんです(汗)
(金子)誤解を恐れず言うと「飛ぶシャフト」というのはありません。クルマに例えるとスイングするゴルファー自身がエンジンです。シャフトはその力をうまく伝える変速機。変速機はエンジン以上の出力をヘッドに伝えることはありません。シャフトには動力はありませんから、エンジン出力以上の力はヘッドに伝わらないんです。先日、クラブアナリストのマーク金井さんのYouTube動画を拝見したら、飛ぶシャフトについて非常にわかりやすく仰っていましたので、興味ある方はご覧になってください。
(T島)そうですね、その動画は大蔵ゴルフスタジオの特派員ブログで私も取り上げさせていただきました。エンジンの出力をロス無く伝えること、シャフトには加点がないといわれてましたね。