1本だけ買いに行って、一番いい結果が出たものを買うのは危ない!?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第15回
大蔵ゴルフスタジオの金子フィッター
クラブセッティングにおいてパター以外の13本の流れはとても大切。ところが“どうしてこんな1本が?”というクラブが入っているゴルファーが結構多いという。何故そのようなことが起こるのか?ゴルフライターのT島氏が切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
(T島)友人のクラブセッティングを見ていると、“どうしてこんな1本が?”というクラブが入っていることが結構あるんですけど、フィッティングしていてそういう経験はないですか? 金子フィッターに聞いてみました。
(金子)ありますね。明らかに流れが悪い。フィッティングの際に、キャディバッグごと持ってきてくださるお客様が多いので、そんな一本を見つけてしまうことがありますよ。残念ながら全番手フィッティングするには、通常のフィッティング時間枠では時間的に難しいのですが、気になる一本を発見することが多々あります。
(T島)やはりそうですか?私の場合“どうしてコレ買ったの?”と聞くと“だって試打したらよかったんだもん”とか“一応フィッティングしてもらった”とか言われることが多いです。最近はフィッティングして販売するお店が増えています。よくよく聞くと、たとえば“ユーティリティだけ欲しくて“とか、“〇〇が欲しいから見に行って〇〇だけフィッティングした“という共通点が見出だせました。
(金子)フィッティングあるあるですね。1本だけ買いに行って、一番いい結果が出たものを買う。そのクラブ、フィッティングの時は良かったけど、実際コースで使うと安定しないとか、なんかコレだけ違うという。
(T島)そうなんです。お店にフラッと寄って声かけられて、ちゃんと試打したり、フィッティングしたりして買うんだけど、1本だけ浮いちゃう。でも買う方は課題なクラブが1本だけなわけだし、普通のゴルフショップに買い物に行くのにキャディバッグごと持っていくわけにもなかなかいかないですよね。
(金子)多くの場合ちょっと軽めのシャフトが入っていたり、試打室で結果が出そうなクラブだったりすることが多いです。14本、まあパターは別物として13本の流れというのが、実践においてとても大切なのですが、残念ながらその視点で選ばれれていないというか・・・