ドライバーの飛距離アップのコツ VOL.2
女子ツアー伝説の飛ばし屋 三塚優子がわかりやすくレッスン!
遠くに飛ばしたい! そう思うと、どうしても腕や手に力が入ってしまいがちだ。女子ツアー屈指の飛ばし屋として名をはせた三塚優子は、「飛距離を出すには小さな筋肉よりも大きな筋肉を活用するのが一番のポイントです」と言う。大きな筋肉といえば下半身のこと。そこで下半身の筋肉を有効活用して飛ばす方法を教えてもらおう。
プロレスラーみたいな筋肉隆々の男性と、女性のようにしなやかなカラダつきだけど足腰は強そうな男性のどちらが飛ぶと思いますか? 見た目の判断では筋肉隆々の男性でしょうけど、実際は逆であることがとても多いんですよ。力自慢の人は腕力にまかせてクラブをブンブン振り回そうとします。当たればビックリするくらい飛ぶかもしれないけれど、カラダを大きく揺さぶってスイングするから軸がブレるし、フェースの芯に当たりにくいで案外飛びません。その点、カラダは華奢に見えても下半身をうまく使えている人はパワー効率がいいうえに、スイング中の軸ブレが少ないからミート率だって高いんです。
腕や手の筋肉と、脚やお尻などの筋肉の大きさや太さの比較を考えてみれば、どっちがパワーを発揮しやすいかがすぐにわかるはず。腕力にまかせてスイングする意識を捨ててしまいましょう。下半身のパワーをうまく使ってスイングするには、「足腰のドッシリ感覚」を大事にしてください。そこで、まずアドレスの姿勢に着目。クラブを構えるときはグリップを強く握りすぎたり、腕や肩が硬くなったりする人が多いのですが、グリップを柔らかめに握り、両肩をストンと落とす感じで肩や腕の力を抜きましょう。そして重心を下げるイメージで下半身に力を溜めておきます。といっても両足の裏で地面をつかむくらいに両足を踏ん張りすぎたり、両脚の全体をセメントみたいにコチコチに固めたりしてもダメ。スイング中に下半身がスムーズに動かず、手打ちになって腕や手が力みやすいからです。