ゴルフグリップ選びの傾向と対策。実はかなり重要!
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第24回
大蔵ゴルフスタジオの金子フィッター
グリップ選び、おろそかにしていたりしませんか? 色やデザインだけで選んだりしていませんか? 実はグリップ選びを真剣にしているゴルファーって意外と少ないんです。しかし、自分に合うグリップとそうでないグリップでは、結果に大きな違いが出るのです。というわけで、今回はとっても大事なゴルフグリップについて、大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターにゴルフライターのT島氏が切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
(T島)フィッティングしてシャフトを決めて、ヘッドを決めるという流れじゃない。そしてグリップを選ぶよね。意外とグリップ大切だと思うけど。
(金子)そうですね。あれ?また今回も僕ですか?
(T島)どっちでも良いんだよ。写真の都合もあるし。
(金子)ガクッ・・・たまたま僕がグリップ交換をしていたので思いついたんですね。
(T島)当たり!昔、下巻き何巻自慢みたいな人からのオーダーがめんどくさかった苦い思い出が有るね。
(金子)そうですね。今はあまりそういうお客様はいません。
(T島)ツアー会場でグリップ交換しているツアーレップの方も“最近の若いプロは下巻き何巻とややこしいオーダーはいませんね(笑)”って話したことがあるよ。
(金子)そうですね。昔と比べると種類が増えていますから、普通に装着するだけで好みの太さになるんじゃないですかね?
(T島)でもグリップは大切と!
(金子)そうですね。まずはグローブのサイズを伺って、太さ、硬さ、バックラインの有無、そして好きなグリップがあるか伺ったりします。今使っているクラブを持ってきて頂いてることが多いので、太さをチェックしますね。
(T島)実際に装着した時の太さが大切。昔は“ジャンボと同じ巻き方にして”なんて人も居たけど、やっぱり太さが大切だよね。単純に太さというけどいろいろ工夫しているんでしょ?
(金子)シャフトの手元側の太さというのは、実はシャフトで結構違うんです。ただ好みのグリップを挿せばいいわけじゃない。グリップテープのメーカーによっても、厚みが違います。“同じグリップに交換したのにしっくり来ない・・”という方、実はグリップテープが、以前入れてもらったメーカーと違うなんてこともあります。
(T島)シャフトが変わったら、同じグリップ、同じテープでも、太さ変わるし、意外と知られていないけど、グリップを好みの太さに統一するのって難しいんだよね。
(金子)グリップは、かなり気を使っています。皆さん何気なくクラブを組み立ててグリップを入れていると思っていらしゃいますが、キッチリと調整させてもらっています。
(T島)どうしても、色とか流行りに目が向きがちですけど、基本的なことをしっかりやっている店って少ないよね。
(金子)でもT島さん、グリップにこだわり無いですよね。
(T島)あのー無いわけじゃない(汗)一応アイアンセット、フェアウェイウッド、ユーティリティ、ウエッジでは、メーカーと太さは統一したいと思っているよ。
(金子)いつも適当に入れているんで、全くこだわりがないのかと・・
(T島)オイ! まあ適当なんだけどアイアンはバックラインあったほうがいいな。とか実はあるんです。
(金子)失礼しました。女性の方は特になんですけど、男性用のクラブとレディースクラブが混在するセットだと、グリップの太さがバラバラになりやすいので、太さを合わせて交換すると、すごく喜んでもらえたりします。
(T島)レディースクラブは極端に細いものがあるから、番手ごとにバラバラだとつかいにくいだろうね。
(金子)そうですね。グリップの種類も昔と違って様々出ています。今は各社欠品気味で選びにくいのですが、太さがしっくりくるものなら、メーカーにこだわらなくてもいいかなと思います。
(T島)そうね。色がかわいいって理由で選ぶの女性だけじゃなくて、男性も結構多いね。
(金子)せっかく自分のための特別なクラブをオーダーされるわけですから、色々こだわっていただければ嬉しいです。