中高年男性は「ブリーフのゴム」に要注意!!
生涯スポーツ・ゴルフと健康「末長くゴルフを楽しむために」|第5回
空気が乾燥して「肌のカサカサ」が話題になる時期です。北風が吹きつけるゴルフ場ではもちろん、暖房のきいた職場でも、家庭でも、乾燥予防が大切です。衣服で覆えない顔や手だけでなく、服を着ていてもカサカサになりやすい部位をどうケアしたらよいか、皮膚科の医師・松本美緒先生にお聞きしました。
■健康指導/松本美緒氏(サザンガーデンクリニック副院長)
中高年の男性ゴルファーの皆さん、最近ゴルフをしていても、職場でも、自宅でも腰のあたりやお腹まわりが痒くなることはありませんか?実はそれ、皮膚の乾燥にブリーフのゴムが擦れて起きているようなのです。
「そもそもの原因は、皮膚のバリア低下による乾燥の進行です。特に中高年男性の場合は、高血圧や高血糖といった要因のある方も少なくありません。それによって皮膚のバリアが一層低下して腰まわりの乾燥が進み、慢性痒疹を発症して痒くなるのです」。
そう説明してくださったのは、前回「マスクプレー」による乾燥、肌荒れの対処法を教えてくれた、サザンガーデンクリニック(東京都品川区)の松本美緒先生です。
腰のあたりが痒くなることはよくあります。下着のゴムがきついのがいけないと思っている方もいるかもしれませんが、乾燥が原因だったんですね。そういわれてみると夏はまったく気にならず、痒くなるのはだいたい冬です。
「肩甲骨から肩、足の脛やヒザ下、腕の外側なども痒疹になりやすいところです。特に腰周りがそうなりやすいのは、ブリーフのゴムが当たって肌との間で摩擦が起きるからです。ゴルフスイングで体をヒネるとどうしても擦れるでしょうから、ゴルフをする時はゴムの部分を外側に折り返すといいですよ」(以下カッコ内はすべて松本美緒先生)。