ベン・ホーガン 左のミスを消し切るプッシュフェード
アイアンが際立つ!強い”決め球”の作り方[第5回]
弱いスライスと力強いフェードはどこが違うのか?「インサイドからしっかり叩けるかどうか」と森プロ。インサイドから振ったらフック、ドローになりそうだが、ホーガン流の“プッシュフェード”なら可能になるという。
GOLF TODAY本誌 No.595 73〜77ページより
本当のフェードはドローより飛ばないことはない、と森プロ。
「ホーガン流のフェードは、曲がり幅の少ないスライスではなくて〝絶対左に行かないストレート〟です。つかまりすぎない要素を取り入れて、しっかり打つことでパワーを伝えられます」
逆に、アプローチやバンカーショットのように、フェースを開いてカット軌道で打つような、飛ばさない要素は必要ないという。
「インパクトゾーンで、いかにロフトを立てて押し込めるかを考えます。そうすることでフェースが返る動きを遅らせたり、打ち出しを低くしたりすることで、飛距離もラインも出しやすくなります。このホーガン流の動きを明確に表現しているのが、フェードのレジェンド、リー・トレビノです」
トレビノといえば、オープンな構えからのプッシュフェードが持ち球。シニア入り後も切れ味鋭いショットで大活躍していた。