打つのが楽しくなる「飛び系アイアン」とスコアを追求するためのアイアンは別モノ?

クラブフィッター・オグさんのギアコラム『曲がったっていいじゃない。ゴルフだもの』第2回

2023/02/02 ゴルフサプリ編集部 小倉勇人



ボールを飛ばすのは、ゴルフの楽しさのひとつであります。しかし、ゴルフというスポーツの本質は、狙ったところにボールを運び、いかに規定打数内でホールを攻略するかだと思います。そこで、飛び系アイアンの話。アイアンで「すごく飛ぶこと」は、スコアアップにつながると言えるのか? 考察してみました。

皆さんこんにちは。オグさんです。ゴルフクラブは、毎年新たなモデルが発表され、常に進化を続けています。昨今のクラブの進化に関するキーワードは、「飛んで曲がらない」。当然、ドライバーは飛んだほうが良いですし、曲がらない方がよい結果に繋がりやすいでしょう。

しかし、その傾向が一定のエリアを”狙う”アイアンにも色濃くなってきました。そういったいわゆる飛び系アイアンが増えているのには、理由があります。それはユーザーが求めているから。つまり売れるからです。そういったアイアンのほうが、買い替えた時に目に見えて違いも感じられますし、否が応でも結果が出そうな期待感が高まります。

そんなワクワク感が生まれた時点でアイアン買い替えは成功!と思うのですが、それがなかなかスコアに繋がらないのがゴルフの難しいところですよね。

狙う距離に対して、短い番手を持てる方が精神的安心感もありますし、曲がらないならミスにも強いはずですから、もっとスコアにつながって良いはずです。もちろんそういったアイアンに買い替えて、平均スコアが良くなったというゴルファーもいらっしゃると思います。でも、それはどちらかといえば少数派でしょう。もしも飛距離性能の高いモデルがスコアに直結するなら、ツアープロはみな飛ぶアイアンを使っているはずです。