練習場ではナイスショット連発!でも、コースに出るとうまくいかないのはなぜ?

100切りなんて簡単だ!エージシューターの極意 第2回

2023/02/02 ゴルフサプリ編集部 高橋健二



練習場では上手く打てるのに、コースに出るとミスばかりというゴルファーに必見!練習場での練習方法を変えた途端、ガラリとコースでのスコアがアップしていったそうです。
今回もエージシューターの高橋氏が、目から鱗のスコアアップ術を伝授します。

写真提供/高橋健二

毎週1回、練習場に通って300球くらい打っているのに、コースに出ると、練習場で打ったナイスボールが出ない。あなたは、そんな悩みはありませんか?

かつての私はそうでした。練習場ではナイスショットがポンポン飛び出す。でもコースに出るとつまらないミスをする。とくにグリーンに近づいてからのショットがそう。フェアウェイのど真ん中のいいライから残り120ヤード。練習場ではPWでピッタリの距離です。よし、ナイスショットでベタピンにつけてあわよくばバーディも、と意気込んで臨むのに、なんとダフリチョロしてグリーン手前のガードバンカーへ・・。

それが、ある日を境に、練習法を変えたとたん、ガラリと変わったのです。

どう変えたのか?

それまでの私は、練習場でナイスショットを打つ練習ばかりしていました。まずウェッジでアプローチの練習をして体をほぐし、次にショートアイアンを打つ。最初は上手く当たらないけれど、何球か打つと当たるようになり、ナイスショットが4~5球続くと、番手を上げてミドルアイアンに替え、これもナイスショットが続くとフェアウェイウッドへ進み、最後にドライバーを打って、思い通りのナイスショットが出たら気分よく切り上げる。

でも、練習場でこのようなナイスショットを連発しても、コースへ出ると上手くいかない。いや、この練習法でも90前後では回れるようになったんです。でもコンスタントに80台前半とか、70台が出るようにはならない。なぜだろうと考えて、ハタと気付きました。

練習場は人工マットの上から打ちます。人工マットはソールがすべるのでダフったショットもちゃんと飛んでくれます。しかもマットには白線があり、打っていく方向が示されている。そのうえ練習場は左右をネットで囲まれていて、どんなに曲げてもOBになる不安がありません。だから、いくらでも気持ちよく振り回せ、振ればちゃんと当たらないボールもそこそこ飛んでくれる。つまり練習場は「上手くいくように作られている」のです。

一方のコースはどうか? ティイングエリアに立つとフェアウェイは狭く見え、その左右にはバンカーや池やOBの白杭がわざと見えるように配置されています。ドライバーを気持ちよく振り回させないよう作られているのです。

加えて足元は傾斜地ばかりで、かつグリーンはフェアウェイより高く、バンカーや池は低く造成されています。だからグリーンを外れた球は跳ね返されてラフに入り、バンカーや池の近くに飛んだボールは転がり落ちてしまいます。つまり、ゴルフ場は「上手くいかないように作られている」のです。もし、上手くいくようにコースを作るなら、グリーンはフェアウェイより低く、その一番低いところにカップを切ればいい・・・。

どうですか。明らかに違いますよね。練習場でいくらナイスショットをしても、コースで上手くいかない最大の原因は、ここにあったのです。