ベン・ホーガン たぐり動作が生むシャローインパクト

アイアンが際立つ!強い”決め球”の作り方[第6回]

2022/03/07 ゴルフサプリ編集部



弾道を安定させるには、ヘッドがゆるやかに入るシャローなインパクトゾーンがベスト、と森プロ。ヘッド軌道は原則的に円弧を描くが、たぐり動作でより直線的な動きに近づけることが可能になるという。

GOLF TODAY本誌 No.596 73〜77ページより

フェードでもドローでも、飛距離や方向性の精度を上げるには、インパクトの再現性が大切。それには、シャローなヘッド軌道が一番有効だと森プロは言う。

「地面にある球には、上からヘッドを打ち込みたくなりますが、それだとインパクトロフトやスピン量が変わりやすく、弾道がまとまりにくくなります。ヘッドの入射角をなるべくゆるやかに、低く長い、直線的なインパクトゾーンを作ることで、弾道の安定性はグッと高くなります」

だが、ヘッド軌道は円弧を描くはず。直線的に動かそうとすると、無理が生じてヘッドスピードが落ち、逆に乱れるのでは?

「それを実現するのが〝たぐり動作〟です。グリップエンドのたぐり込みで、ヘッドを本来の円弧より内側に引きつけることで、より直線に近い軌道にすることができます。ヘッドの動きを目標へ〝押すベクトル〟にできます」