ボールを曲げる練習こそが、スコアアップに繋がる理由

100切りなんて簡単だ!エージシューターの極意 第3回

2022/02/27 ゴルフサプリ編集部 高橋健二



フェアウェイに真っ直ぐ打とうとすると右にも左にも曲がる可能性があり、フェアウェイを半分しか使えない。しかし、例えば意図的にフックを打とうとすればフェアウェイの右サイドからフェアウェイ幅を目いっぱい使える。つまり、曲がるボールは意図せずに打ったらミスショットだが、意図して打てればストレートボールよりもナイスショットになるのだ。
今回もエージシューターの高橋氏が、目から鱗のスコアアップ術を伝授します。

写真提供/高橋健二

ゴルフが上手くなりたいなら、練習場では曲げるボールを打ってみましょう。

そう言うと、多くのゴルファーは「真っ直ぐなボールも打てないのに、ボールを曲げるなんてとても、とても」と拒絶します。
でも、ゴルフは曲げるほうが簡単なのです。
だって、多くの初心者はスライス、右に曲がるボールを打ちます。

なぜビギナーのショットはスライスが多いのでしょうか?
ゴルフボールは曲がりやすくできているからです。ボールの表面に刻まれた凸凹(ディンプル)がボールに回転を与え、浮力を生んで、遠くに飛ばします。ゴルフがどの球技よりも高く、遠くに飛ばせるのは、ボール表面にディンプルがあるからです。ただし、回転はタテ回転だけでなく、ヨコにも回転します。そのヨコ回転のうち、右回転するものをスライスと言い、左回転のボールをフックと称しているのです。

本稿の2回目で、ミスショットは意図して打てればナイスショットになる、と申しました。スライスやフックもまさにそう。意図しないときに出ればミスショット、意図して打てればナイスショット、強力な武器になります。

さらに、フェアウェイセンターに真っ直ぐ打とうとするボールは右にも左にも曲がる可能性があり、フェアウェイを半分しか使えません。でも、意図的にフックを打とうとすればフェアウェイの右サイドからフェアウェイ幅を目いっぱい使えます。スライスボールも然り。若い頃の私は、100%スライスしか出なかったので、左のOBラインの外からフェアウェイセンターに戻ってくるボールを打っていました。片方にしか曲がらないボールはそれくらい武器になるのです。

その片方にしか曲がらないボールを練習場で打とうというのが、今回のテーマです。