2022シーズン初勝利で最年長記録更新のランガー「最多勝更新も夢ではない」
2月20日に最終日を迎えた米シニアツアーのPGAツアーチャンピオンズ、チャブ・クラシックで、64歳のベルンハルト・ランガー(ドイツ)が優勝を果たし、自身が持つ米男子シニアツアーの最年長優勝記録を64歳5カ月23日に更新した。
米シニアツアーのPGAツアーチャンピオンズ、チャブ・クラシックでランガーは「64」「68」「68」と3日間首位を守り続けて通算16アンダーで完全優勝を飾った。ランガーは昨年10月に開催されたドミニオンエナジー・チャリティクラシックで64歳1カ月27日のツアー最年長優勝記録を樹立したばかりだったが、4カ月足らずで自身の記録を塗り替えた。
私はCS放送のゴルフネットワークで今大会の解説を務めたが、今回の勝利は圧巻だった。初日、8バーディー・ノーボギーの64としてエージシュートを達成してトップに立つと、その後も大きなピンチもなく、余裕で後続を振り切った。好調の要因だが、ドライバーショットがよく振れていて、昨年より2割から3割スピードが増しているように感じた。飛距離も伸びていて、最終日の18番ホール533ヤードパー5では、同組で回っていた約10歳年下で昨期ドライビングディスタンス1位のレティーフ・グーセンを15ヤードほどオーバードライブし、300ヤード近いビッグドライブを放つ場面も見られた。
ショットの正確性と小技のうまさは相変わらずで、それに飛距離が加われば鬼に金棒だ。プレッシャーのかかる最終日でも、ピンをデッドに狙うアグレッシブなゴルフを展開し、2位以下の選手が追いつけるような雰囲気は全くなかった。まるで若返りの薬でも飲んだかのような、ランガーの若々しさと強さが印象的な試合だった。