100切りには、ピッチエンドランをベースにした30ヤードのアプローチが効く!

PGA初の女性A級ティーチングプロ 中村英美がレクチャーする「100を切るためのお約束!」|第4回

2023/05/19 ゴルフサプリ編集部



アプローチでダフリやトップが出ることが多い。シャンクを連発させてグリーン周りを右往左往してしまう。これでは100切りの達成は困難だ。「アプローチの一打一打をピンの近くに完璧に寄せようと思うと難しくなります。まずは30ヤードのアプローチをしっかりマスターしてください」と中村英美。アプローチの基準となる打ち方を教えてもらおう。

グリーン周りからのアプローチといってもピンまでの距離は様々です。状況ごとにいろいろな距離を打ち分けなくてはなりませんが、アプローチの基準となる30ヤードのショットを身に付けておくとスコアロスが減ってきます。コースによってグリーンの面積の大小は分かれますが、前後左右の直径は30〜40ヤードくらいが主流といえます。そう考えればグリーン周りからのアプローチはピンまでが30ヤードくらいの距離となるケースが割合多いことに気づくでしょう。

クラブはロフト角52度前後のアプローチウェッジがオススメ。アプローチウェッジを入れてない人はロフト角46度前後のピッチングウェッジでも構いません。ショットはボールを上げてコロがすピッチエンドランがベースです。キャリーとランの比率は1対1くらいで、キャリーとランが15ヤードずつのイメージです。ピッチングウェッジでしたらキャリーとランの1対2の比率が目安でキャリー10ヤード、ラン20ヤードのイメージとなります。アプローチはボールをできるだけコロがす方がリスクは少ないのですが、ゴルフ場は平坦な場所ばかりとは限りません。

ボールを高く上げるピッチショットやロブショットはキャリー重視のため、100切りが目標の人にとってはハードルが高すぎます。その点、ピッチエンドランはキャリーとランを兼ね備えるので、いろいろな場面で対応しやすいのです。ピンまで30ヤードばかりではないけれど、30ヤードをしっかり打てればグリーンに確実に乗りますし、カップまで2パット圏内のエリアに運べますから3パットや4パットが激減してスコアアップに大きく前進します。