ゴルフと首痛1|その首痛はスマホの見過ぎが原因かも!? スイングより日常生活をチェックしよう
生涯スポーツ・ゴルフと健康「末長くゴルフを楽しむために」|第10回
日本人の8割はストレートネックといわれています。なかでも、スマホの使いすぎによる首の屈曲が原因で起きる「スマホ首」になる人は近年、増えるばかりです。進行すると首が痛くなるだけでなく、腕が上がらない、肩が凝るなどの症状が出現し、ゴルフスイングにも大きな影響がでます。痛みでゴルフができなくなってしまう前に、スマホ首、ストレートネックの予防とケアを始めましょう。
4月初旬に行われたマスターズ。松山英樹選手は、ディフェンディングチャンピオンというプレッシャーを跳ねのけ、14位タイの堂々たる成績で4日間を終えました。
しかし一方では、皆さんご存知のように、大会直前まで出場そのものが危ぶまれてもいたのです。その理由は「左の首から肩甲骨にかけての痛み」と発表されました。特に、2位タイで迎えた3日目は、急激に気温が下がり、ネックウォーマーをつけたままのスタート。ファンの多くは、大事に至ることのないよう祈るような気持ちでプレーを見守ったことと思います。
首痛とゴルフスイングの関係について著書のある、代々木あおいカイロプラクティック(東京)秋山誠司院長は、松山選手をはじめプロゴルファーの首痛について、次のような注意喚起をします。
「古くは伊澤利光選手、丸山茂樹選手、女子では宮里藍選手、アンソンジュ選手、安田祐香選手など、首の痛みに悩まされているプロゴルファーは少なくありません。松山選手もアマチュアの頃から長身で頭が前に出た姿勢という印象があり、将来首を痛めはしないか気になっていました。普段から豊富なトレーニングや厳重な体調管理を行なっているプロゴルファーでもそうなのですから、一般アマチュアの方、特にもともとストレートネック気味の方が『プロのようにかっこよく頭を残して打とう』といって安易に真似をしたら、たちまち首を痛めてしまいかねませんので注意しましょう」。