ブリヂストンのテクノロジーを全て注ぎ込んだレディスブランド『B-LD』を真剣試打

ブリヂストンスポーツの女性専用のブランド『B-LD』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/04/22 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ブリヂストンスポーツの女性専用新ブランド『B-LD』

ブリヂストンのレディスゴルファー専用モデル『B-LD』は、どこまで女性専用設計を追求できているのか? 飛距離性能とやさしさに注目しつつ、コースに持ち込んで試打した結果をレポートする。

撮影/篠原嗣典

ブリヂストンスポーツは、女性専用の新ブランド『B-LD』を2022年3月25日に発売した。
ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンのフルラインアップである。

『B-LD』のコピーは、“「B」の飛びを、レディスにも”と、もう一つ、“自分史上最高の飛びで、ベストスコアを塗り替えろ。”だ。
飛距離性能は、多くのクラブに求められる要素であり、ベストスコアを更新するクラブは、総合力が問われる。
『B-LD』への期待は高まるのである。

まず注目したのは、ブリヂストンスポーツが誇る「New SP-COR」だ。
フェースの広い領域で、最高の反発をして、ミスしても初速が落ちないテクノロジーである。これが、ドライバーからアイアンまで、全てのクラブに装備されいる。

そして、「女性専用フェース形状」も面白い。女性の打点に合わせて設計し直したという。
飛距離ロスを軽減するテクノロジーだ。

「ブーストパワーテクノロジー」は、ヘッドの内部構造で、クラウンに溝を刻むことで、インパクト時のたわみを最適化している。高初速、高打ち出しを可能にするために機能するわけだ。

最後に、「ドローバイアスデザイン」でドローを打ちやすくして、「パワーミーリング」で低スピンを安定させ、直進性能もアップさせている。

オマケに、ドライバーの場合、純正シャフトは3種類なのだ。楽に振れる軽さを追求した「AiR Speeder BS-LD」のLフレックスと、Aフレックス。
純正カスタム系シャフトとして「Diamana BS50LD」という重めで、しっかりしているフレックスAのシャフトも準備されている。

ドライバーだけでも、ブリヂストンスポーツのテクノロジーを全て使って、レディスのクラブを開発したことがよくわかる。

女性用クラブということで、自分が打っているように全てを感知できるゴルフ歴30年越えの僕の妻に試打をしてもらった。

シャフトも三種類を全て打ってもらったが、予想では重めのシャフトが合うと考えていたが、実際は、軽いほうのAフレックスシャフトが、最も安定して、飛距離も出ていた。
彼女は平均的な女性ゴルファーで、ヘッドスピード35m/s。『B-LD ドライバー』は、平均して185ヤード。最高飛距離を記録したホールでは205ヤードだった。

元々ドライバーが好きで、得意としている関係もあるが、大きなミスショットは1度も出ず、少し芯を外したときでも飛距離ロスがないという点は、彼女もかなりの性能だと感心していた。

僕が見ていて、驚いたのは、ハイドローのボールが美しいことだった。
妻は基本はフェード打ちで、ドローも打てるが、やや低めの引っ掛けドローになりがちである。しかし、ラウンド中に打ったボールの三割ぐらいがきれいなハイドローだったのだ。
女性でハイドローを打つのは、かなりのパワーが必要で、それを歌っているクラブでも、実現は難しい夢のようなものだと思っていたので、ハイドローが楽に無意識に打てる『B-LD ドライバー』には、驚かされた。

『B-LD ドライバー』は、飛ぶドライバーである。
それも、一発の飛びではなく、安定したアベレージで飛ばすことができるドライバーだ。

フェアウェイウッドは、4番と7番だったが、このクラブも飛距離は出る。
そして、ハイドローも打ててしまう。
妻は普段、3番ウッドを多用するので、4番より3番が打ちたかった、と何度も言っていたが、ボールを拾いやすく、やさしく飛ばせる4番ウッドには、好感を持った様子だった。