パトリック・カントレーのプレーを見て「タイガーの5つのルール」を思い出しました

レックス倉本のGOLFアメリカンな話”ちょっと聞いて〜や‼︎”/第22回

2022/04/25 ゴルフサプリ編集部 レックス倉本



RBCヘリテージ に現地レポーターで行って来ました!ジョーダン・スピースの久しぶりの優勝で締め括った試合でしたが、試合会場だったハーバータウンゴルフリンクスはサウスキャロライナ州のリゾート地にあってとても美しいゴルフ場でした。ちょうどイースター(復活際)ホリデーと重なったため、会場に家族で訪れるゴルフファンもたくさんいて声援があちこちで聞こえる賑やかな素晴らしい試合でした。今日は週末ラウンドレポートで見て来たその美しいけど難しいコースでスコアメイクに苦戦していた選手たちの様子、プレーオフでスピースに敗れたキャントレー選手の勝てなかったワケなどを振り返ります。

今回のハーバータウンゴルフリンクスはリンクスと言っても実際に海が見えるのは17番と18番だけ。他のホールは両サイドが高い木々とリゾートの家々に囲まれた狭いフェアウェイが続き森の中を進んでいくようなコースです。グリーンがまたこれがとても小さく、普段のPGA TOURの開催コースのグリーンの平均的な大きさが6500スクエアーフィートなんですが今回のグリーンの平均が3500スクエアーフィートだからかなり小さいんです。

先ほど海が17番まで見えないと言いましたが、プレーをしているとなんとなく海がそこにあるな、という予感はするんですよ。選手たちはスコアメイクにかなり苦戦していましたが、各ホールの林の間から吹き抜ける海風が上空で回っているのでその風の読みが難しいのと、小さい上にアンジュレーションのあるグリーンがこのコースを難しくしている要因でしたね。そういう意味で、最終日はリードしている選手たちは大叩きをせずにスコアを伸ばしていくという戦い方をするしかなく、後ろから追ってくる選手は逆にいくしかないのでその中でうまいこと走りきった選手がスピース だった、という展開になったと思います。

最終日最終組について見ていましたが、シェーン・ローリーも内容的にはかなりいいプレーをしていましたが、14番のパー3でティショットが風に流されグリーン左のウェイストエリアへ、そこからのアプローチもかなりうまく打ちましたがグリーンのアンジュレーションに持っていかれ池ポチャ、結局トリプルボギーで優勝への道が途切れました。前半の4番のパー3、後半の14番のパー3でダブルボギー、トリプルボギーを叩いて自滅していった選手は数多くいました。それだけ風の読みが難しいコースなんです。