ゴルファーあるある!早朝の高速道路に『7272』『1818』『・562』というナンバーの車がよく走っている件
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第18回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
撮影/篠原嗣典
ゴルフコースに向かう早朝の高速道路。同じ道を、ほぼ毎週、片道約100キロ走ります。
ゴルフの行き帰りだからというだけではなく、ドライブも楽しんでいます。
まず、運転する上で、注意するのは車の量です。車の量が多ければ、少し急ぐ意識を持たないと、計算よりも全体的に遅くなってしまうからです。
まあ、余程のことがなければ、早朝の高速道路はガラガラです。
周囲の車を観察しながら、「今日は、ゴルフに行く仲間ばかりいるなぁ」とわかったつもりになる日があります。
車のナンバープレートが語るのです。
『7272』『1818』『3636』『・562』ゴルフを連想させる数字のナンバーは、早朝の高速道路にはたくさん走っています。
僕のゴルフ仲間にも、このようなゴルフ連想のナンバーも車に乗っている例がたくさんあります。
僕は、全くゴルフと関係がないナンバーの車ですが、ゴルフ連想のナンバーをつけたゴルフの虜になっている仲間たちと、朝日を見ながら走る高速道路は、ゴルファーのカーニバルみたいな雰囲気で気分が上がります。
ちなみに、普段利用している高速道路の周囲には200を超えるゴルフコースがあります。
先日も、大先輩が諸事情で納車が遅れていた新車を見せてくれたのですが、ナンバーが『8100』でした。
「良いだろう?」とナンバーを指さして言うのですけれど、意味はわかりませんでした。
「パット王、だよ。パット王に俺はなる! だよ」
どこかの海賊のヒーローみたいに、もうすぐ75歳になる大先輩はニヒルに笑ったのです。
これも、わかりにくいですが、ゴルフ連想のナンバーです。
ちなみに、大先輩のパットは、軽症のイップスです。王様になれるように、高級な新車にむかって、祈るしかありませんでした。
ゴルフが好きになる人は、数字も好きな傾向があるそうです。
ゴルフは、数字に溢れているからです。スコアも数字なら、距離の数字もありますし、クラブ選びも数字絡みです。その他、何でもかんでも、その気になれば、数字だけでもゴルフは成り立つかもしれません。
身近な数字をゴルフっぽくしたくなるのは、病気だという説もありますが、ゴルファーは数字マニアだと考えれば当たり前なのです。