飛距離、方向性、打感を徹底追求したやさしいプロアイアン! ミズノ「ミズノプロ223アイアン」
関浩太郎が試打インプレッションVol.20
スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはミズノの「ミズノプロ223アイアン」。飛距離性能と打感のよさを両立させたクロムモリブデン鋼+グレインフローフォージドHDのコンビネーションが特徴。最適なパフォーマンスを発揮させるベく番手別のフローにも新機軸を持ち込んでいる。
アマチュアの多くは、なかなかダウンブローに打てないが、そういったスイングに対する許容度はあるのだろうか。ターフを取らないようにヨコからスイープに当てたり、トゥやヒール側でヒットしてもらった。
「フェース面下側のスイートエリアも広い印象です。薄めに当たってもトップした打感でなく弾け感がある。むしろ芯を食った時よりも弾けた感じがあります。スリットを掘ったことによる低重心化が効いているんでしょうね。
さすがにアベレージアイアンではないので、トゥ側に当たるとグリップが持っていかれる感じはあります。でも、着弾地点は右に3.5ヤードなので何事もなかったかのよう。飛距離も155.8ヤードですからグリーン手前の花道には運べているイメージです。ヒールヒットの場合は、ほとんど芯に当たったのと変わりません。飛距離は163ヤードで2度右。ほぼ真っすぐの感じなので、ミスしてもヒールから芯なら美味しいと思います」
これはCNC加工で得られるマイクロスロットによって高初速エリアが拡大、フェース全面の飛距離性能がアップしたことによるものと思われる。マイクロスロットのサイズは番手別にフロー。4番は最も幅広のスロットで重心深度を深く、5、6番ではトゥとヒールのスロット幅を狭くして慣性モーメントを拡大、7番では全体にスロット幅を狭くしている。