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飛距離、方向性、打感を徹底追求したやさしいプロアイアン! ミズノ「ミズノプロ223アイアン」

関浩太郎が試打インプレッションVol.20

2022/05/14 ゴルフサプリ編集部

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはミズノの「ミズノプロ223アイアン」。飛距離性能と打感のよさを両立させたクロムモリブデン鋼+グレインフローフォージドHDのコンビネーションが特徴。最適なパフォーマンスを発揮させるベく番手別のフローにも新機軸を持ち込んでいる。

やさしいのにコンベンショナルアイアンのようなコントロール性能

クロムモリブデン鋼(SCM420)は、フェースの薄肉化を可能にするし高強度の素材(4~7番に採用)。グレインフローフォージドHDとは、1本の丸棒をフェースからネックまで一体成型する独自の鍛造製法。打感を左右する鍛流線(金属組織の流れ)をヘッドの内部で途切れさせず、かつボールをヒットする部分に鍛流線を密集させることで打球音を長く響かせることができる。この打球音によってミズノならではの心地いい打感を体感できるというわけだ。

「なるほど、打ってみると球が弾ける感じがあります。クロモリ(註:クロムモリブデン鋼)だからでしょうね。ボディは軟鉄でも当たった時の弾け感は結構強い。でも、そうかといって球離れが早かったり、打感が硬いことはなく、潰れ感があって球持ちもいい。バネみたいに1回縮んでからビョーンと跳ね上がる感じがします。飛距離も7番で170ヤードと飛んでいますね。ロフトは32度ですから少し立っていますが170飛べば楽。しかも軽く打った数字ですからね」

ということで、一発目からそのキャラクターを実感し、なおかつ性能を裏付ける数字を叩き出した。

では、ショットにバリエーションをつけたらどうか? 

「軽く打った時はストレートボールでしたが、強くヒットするときれいなドローボールになりました。飛距離は171ヤード。打ち出し角が19度でバックスピン量は5900回転。ピタッと止まる球筋で、とてもいい感触です。タテ距離も非常に安定しています。160ヤードを目ざして打ったら3.3ヤードオーバーで着弾は右1.2ヤード。ほぼベタピンです。低い球も抜群にコントロール性が高く、打った瞬間に高さと方向がわかる。これだけ飛んでやさしいのにコンベンショナルアイアンのようなコントロール性能がある。やさしいプロモデルとはまさにこのことだと思います」

ヒールヒットしてもほとんど芯に当たったのと変わらない

アマチュアの多くは、なかなかダウンブローに打てないが、そういったスイングに対する許容度はあるのだろうか。ターフを取らないようにヨコからスイープに当てたり、トゥやヒール側でヒットしてもらった。

「フェース面下側のスイートエリアも広い印象です。薄めに当たってもトップした打感でなく弾け感がある。むしろ芯を食った時よりも弾けた感じがあります。スリットを掘ったことによる低重心化が効いているんでしょうね。
さすがにアベレージアイアンではないので、トゥ側に当たるとグリップが持っていかれる感じはあります。でも、着弾地点は右に3.5ヤードなので何事もなかったかのよう。飛距離も155.8ヤードですからグリーン手前の花道には運べているイメージです。ヒールヒットの場合は、ほとんど芯に当たったのと変わりません。飛距離は163ヤードで2度右。ほぼ真っすぐの感じなので、ミスしてもヒールから芯なら美味しいと思います」

これはCNC加工で得られるマイクロスロットによって高初速エリアが拡大、フェース全面の飛距離性能がアップしたことによるものと思われる。マイクロスロットのサイズは番手別にフロー。4番は最も幅広のスロットで重心深度を深く、5、6番ではトゥとヒールのスロット幅を狭くして慣性モーメントを拡大、7番では全体にスロット幅を狭くしている。

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「やさしいプロモデルというのは、これぞミズノといった感じのシンプルなデザインからも明白です。ボディは軟鉄鍛造、フェースはクロモリ。通常の鉄よりも硬い素材で反発力が高い。ポケットキャビティのようですが、そのままだと打感が悪いので、中に衝撃吸収剤を入れて蓋をした作り。打感が柔らかくても飛ぶのはこのためです。顔は結構カクカクしていますね。ネック側とトゥ側の高さの差が大きくないボックス型。リーディングエッジも真っすぐなので、真っすぐ構えて真っすぐ打つアイアン。グースはセミグースより少し強めに入っている。やさしく真っすぐ飛ばせるイメージが湧きます」

ヘッドの銅下メッキも打感を柔らかくする要因の一つだ。

「昔は各メーカーともやっていたのですが、今は知らない人が多くなりました。無垢の鉄にいきなりシルバーのメッキをかけるのではなく、鍛造して無垢の鉄に銅メッキをかけ、その上からシルバーのメッキをかける製法。これをやることで打感が柔らかくなる。使い込んでソールやフェース面が削れてくるとチラッと銅が見えて味が出る。こういうアイアンは、がつがつダウンブローに打ってターフをとってすり減らし、銅下が見えてくるのがカッコいいんですよ」

試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


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