渋野日向子、ギャラリーの「顔を見られないくらいしんどかったです」見せ場を作るも1打及ばず予選落ち
最終ホールでバーディが予選通過の絶対条件だったが…
今週、5月19日~22日、千葉県の袖ケ浦カンツリー俱楽部袖ヶ浦コースで開催の国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」に、参戦している渋野日向子。初日は2バーディ、4ボギーのトータル74、2オーバーの67位タイと出遅れ、予選2日目の前半もスコアを2つ落とし、後半に望みをかけた。10番ホールでこの日初めてのバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ったが…
きっちりフェアウェイをとらえた10番パー4のティショット。セカンドショットでグリーンをとらえ、バーディパットを沈め、1つ取り返した渋野。この時点で予選カットラインは2オーバーと予測されていたため、あと1つスコアを縮めなければならない。
11番パー4もフェアウェイ右サイド、ギリギリのところからグリーンをとらえたものの、かなり距離のあるバーディトライは、惜しくも入らなかったが、タッチは良くなってきていると感じさせた。続く12番パー3でも、ピン左サイドにナイスオン。ショットの精度も戻ってきているかのように感じさせ、きっちりとパーをゲット。
これならいけそうと思った矢先の13番パー4ホール。ティショットを左サイドのラフにはずし、クラブ選びを悩みながらも、何とかパーオンさせ、バーディパットはカップをオーバー、1~2メートルのパーパットを残した。パーは確実と思われたのだが、何とこれをはずして、再びトータル4オーバーとしてしまう。
続く14番パー4でもティショットは左のラフへ。そこからグリーン右サイドにはずし、沈んだラフからのアプローチショット。ベタピンにつけられず、万事休すかと思われたが、これを沈めて、パーセーブ。何とか望みをつなぐ。
15番380ヤードのパー4は、この日、3番目に難しいとされたホール。ティショットはドライバーを持たずにフェアウェイに運んだが、セカンドショットでグリーン左奥のラフに打ち込み、自身のショットにイラつく仕草を見せた。さらにアプローチショットも強く入り、ボールは逆サイドのラフへ。再びスコアを落とすのか…と思われたが、ここから見事なチップインパーを決め、やっと渋野らしいプレーをギャラリーに披露した。
16番パー5では、またまたドライバーショットが右方向にすっぽ抜けたかのようなミスで、ギャラリーの中に。フェアウェイウッドでレイアップしたショットは、3打目で狙いやすい理想的な場所に落とせた。そこから、ピンそばにナイスオンさせて、欲しかったバーディをゲット。あと1打縮めれば、予選通過が見えてきた。
17番パー3もバーディが狙える位置にオンさせたが、決められず、最終18番パー5ホールに賭ける形となった。
その18番、ティショットは左のバンカー。ただし、2オンできるホールではないので、きっちりいいところに運び、3打目で寄せれば、バーディも取れる。だが、このショットも自身のイメージより右に出て、4~5メートルを残した。一縷の望みをかけたバーディパットは無情にも左にはずれ、パー。トータル3オーバーフィニッシュとなり、69位タイで予選落ちとなった。