1. TOP メニュー
  2. ツアー速報・関連情報
  3. 渋野日向子、ギャラリーの「顔を見られないくらいしんどかったです」見せ場を作るも1打及ばず予選落ち

渋野日向子、ギャラリーの「顔を見られないくらいしんどかったです」見せ場を作るも1打及ばず予選落ち

最終ホールでバーディが予選通過の絶対条件だったが…

2022/05/20 ゴルフサプリ編集部

今週、5月19日~22日、千葉県の袖ケ浦カンツリー俱楽部袖ヶ浦コースで開催の国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」に、参戦している渋野日向子。初日は2バーディ、4ボギーのトータル74、2オーバーの67位タイと出遅れ、予選2日目の前半もスコアを2つ落とし、後半に望みをかけた。10番ホールでこの日初めてのバーディを奪い、幸先の良いスタートを切ったが…

長めのパーパットを決め、チップインパーを奪うなど望みをつなぐ

きっちりフェアウェイをとらえた10番パー4のティショット。セカンドショットでグリーンをとらえ、バーディパットを沈め、1つ取り返した渋野。この時点で予選カットラインは2オーバーと予測されていたため、あと1つスコアを縮めなければならない。

11番パー4もフェアウェイ右サイド、ギリギリのところからグリーンをとらえたものの、かなり距離のあるバーディトライは、惜しくも入らなかったが、タッチは良くなってきていると感じさせた。続く12番パー3でも、ピン左サイドにナイスオン。ショットの精度も戻ってきているかのように感じさせ、きっちりとパーをゲット。

これならいけそうと思った矢先の13番パー4ホール。ティショットを左サイドのラフにはずし、クラブ選びを悩みながらも、何とかパーオンさせ、バーディパットはカップをオーバー、1~2メートルのパーパットを残した。パーは確実と思われたのだが、何とこれをはずして、再びトータル4オーバーとしてしまう。

続く14番パー4でもティショットは左のラフへ。そこからグリーン右サイドにはずし、沈んだラフからのアプローチショット。ベタピンにつけられず、万事休すかと思われたが、これを沈めて、パーセーブ。何とか望みをつなぐ。

15番380ヤードのパー4は、この日、3番目に難しいとされたホール。ティショットはドライバーを持たずにフェアウェイに運んだが、セカンドショットでグリーン左奥のラフに打ち込み、自身のショットにイラつく仕草を見せた。さらにアプローチショットも強く入り、ボールは逆サイドのラフへ。再びスコアを落とすのか…と思われたが、ここから見事なチップインパーを決め、やっと渋野らしいプレーをギャラリーに披露した。

16番パー5では、またまたドライバーショットが右方向にすっぽ抜けたかのようなミスで、ギャラリーの中に。フェアウェイウッドでレイアップしたショットは、3打目で狙いやすい理想的な場所に落とせた。そこから、ピンそばにナイスオンさせて、欲しかったバーディをゲット。あと1打縮めれば、予選通過が見えてきた。

17番パー3もバーディが狙える位置にオンさせたが、決められず、最終18番パー5ホールに賭ける形となった。

その18番、ティショットは左のバンカー。ただし、2オンできるホールではないので、きっちりいいところに運び、3打目で寄せれば、バーディも取れる。だが、このショットも自身のイメージより右に出て、4~5メートルを残した。一縷の望みをかけたバーディパットは無情にも左にはずれ、パー。トータル3オーバーフィニッシュとなり、69位タイで予選落ちとなった。

ロッテ選手権で渋野日向子がチャレンジした『直ドラ』って何?

4月13日(水)~16日(土)まで、ハワイ州ホアカレイCCで行われてUSLPGAの試合「ロッテ選手権」では、渋野日向子選手が、韓国...

あわせて読みたい

自身もわかっていたミスの原因。すぐに修正に向けた練習に取り組んだ

試合後の会見では、最終ホールでのパッティングについて「入れたすぎて、引っかけました。アメリカでよくやっていたミスで、やらないように練習をしてきたのに、最後の最後にやってしまいました」と反省点として振り返った。

また、多くのギャラリーの中でのプレーについては「今日はみなさんの顔を見られないくらいしんどかったです。足元が悪い中、高齢の方も応援しに来てくださったのに、良いところを何一つ見せられず悔しい気持ちでしかない。こんな私でも応援してくれる。こんな中でプレーできて幸せだなと思います」と、渋野らしいコメントを出した。

今回の試合内容について「つかめたものはないです。ここで4日間戦って、いい状態でUS(全米女子)オープンに行きたかったのですが、やってきたことを発揮できず、心苦しい1週間になりました」と話し、さらにショットが安定しなかった原因について「単純に体が伸びあがって、右にいったと想像がつきます。それを修正しようと力んで左にもいきました。最終ホール(18番)も左のバンカーに入れてしまいました。どうにもならんかった感じでした」と自身でも分析していた。

今回はティショットの乱れが、すべてに悪影響を与えていた印象は否めない。会見でも話したように、自身もそれは感じていたのだろう。ホールアウト後、ドライビングレンジに渋野の姿があった。ミスの原因をそのままにしない、修正する。予選落ちになったが、練習を欠かさない渋野の姿に「らしさ」を感じた。

次の試合は6月2日からミシガン州のパインニードルズ・ロッジ&GC行われる全米女子オープン。ショットを修正し、再び日本中を沸かせるプレーを届けて欲しい! そう願わずにはいられない。眠い目をこすりながら、日本から声援を送ろう。シブコ頑張れ!と。