ちょいテクを実践するだけ!スマートに素早くプレーできるゴルファーになるための4つのポイント

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第20回

2023/05/20 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

撮影/篠原嗣典

「どうせ前も詰まっているから、ゆっくり行きましょう」
なんて同調を促す人がいますが、バカ丸出しで、情けない発想です。

行列に並んでいることを想像してください。
前の人が進んでも、行列が消えるわけではないからと、その場に留まって、前の人との距離をとっているのと同じなのです。最後列では、その分行列は長くなります。
長い行列を見て、愉快な人はいませんし、場合によっては、ほんの少しの差で並ぶことを諦めてしまう人もいるかもしれません。
たった一人のわがままが、他の人のチャンスを潰しているかもしれないのです。

ゴルフコースでも同じです。
渋滞化しているコースの中で、スローペースでゴルフをすれば、それはどんどん後ろに伝わっていき、影響していくのです。
最終組が、あと少しでホールアウトできたはずの最終ホールのグリーンの前で日没で終了になってしまう、という悲劇は混雑しているゴルフコースではあるある話ですが、「どうせ待つのだから、ゆっくり行きましょう」の“ゆっくり”が原因だったりするのです。

ゴルフでは、とにかく、前の組に離されずにプレーするのが絶対条件です。

昭和の頃、この国のゴルフは、ほぼ100%キャディー付きのプレーが当たり前でした。スロープレーにならないように、上手にお客様であるゴルファーをおだててスカして急がせる名人のようなキャディーさんがたくさんいました。
バブルの絶頂期には、スロープレーが酷く、指導しても言うことを聞かないケースでは、途中で強制退場させる鬼のような名物支配人なんかもいました。(個人的には、大いに疑問がありますが)

“ハーフ2時間以内でプレーしてください”とかいう目標というか、基準みたいなモノは、この頃に作られた標語が全国に広まって、定着したのです。
「俺は、ハーフ2時間以内で回れるからスロープレーじゃないよ」
とか、胸を張っているオールドゴルファーは、平成の時代に急増して、いつの間にか多数派になってしまいました。

歩きでのゴルフではなく、常用カートのゴルフが令和のゴルフの当たり前です。実は、カートのほうが歩きより早くプレーできます。それに合わして、基準時間を短くしなければならないのですが、そういう調整ができているオールドゴルファーは皆無です。
つまり、ハーフ○時間以内、とかは、自分に甘く、他人に厳しいだけのユルユルな基準に過ぎないのです。

『前の組に、ピッタリ付いていく!』
ゴルフのプレーのペースは、それだけが唯一の正解で、正義です。

スロープレーの怖いところは、本人に自覚がないことです。
知らないうちに、周囲から“プレーが遅い人”というレッテルを貼られて、嫌われてしまう悲劇も、あちこちで起きています。