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『クラブを持って走る』よりも、速くプレーできるコツをつかんでゴルフを楽しむ!

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第20回

2022/05/29 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ゴルフ

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

撮影/篠原嗣典

スロープレーになっていることに気付かないと、知らないうちに嫌われる?

「どうせ前も詰まっているから、ゆっくり行きましょう」
なんて同調を促す人がいますが、バカ丸出しで、情けない発想です。

行列に並んでいることを想像してください。
前の人が進んでも、行列が消えるわけではないからと、その場に留まって、前の人との距離をとっているのと同じなのです。最後列では、その分行列は長くなります。
長い行列を見て、愉快な人はいませんし、場合によっては、ほんの少しの差で並ぶことを諦めてしまう人もいるかもしれません。
たった一人のわがままが、他の人のチャンスを潰しているかもしれないのです。

ゴルフコースでも同じです。
渋滞化しているコースの中で、スローペースでゴルフをすれば、それはどんどん後ろに伝わっていき、影響していくのです。
最終組が、あと少しでホールアウトできたはずの最終ホールのグリーンの前で日没で終了になってしまう、という悲劇は混雑しているゴルフコースではあるある話ですが、「どうせ待つのだから、ゆっくり行きましょう」の“ゆっくり”が原因だったりするのです。

ゴルフでは、とにかく、前の組に離されずにプレーするのが絶対条件です。

昭和の頃、この国のゴルフは、ほぼ100%キャディー付きのプレーが当たり前でした。スロープレーにならないように、上手にお客様であるゴルファーを煽ててスカして急がせる名人のようなキャディーさんがたくさんいました。
バブルの絶頂期には、スロープレーが酷く、指導しても言うことを聞かないケースでは、途中で強制退場させる鬼のような名物支配人なんかもいました。(個人的には、大いに疑問がありますが)

“ハーフ2時間以内でプレーしてください”とかいう目標というか、基準みたいなモノは、この頃に作られた標語が全国に広まって、定着したのです。
「俺は、ハーフ2時間以内で回れるからスロープレーじゃないよ」
とか、胸を張っているオールドゴルファーは、平成の時代に急増して、いつの間にか多数派になってしまいました。

歩きでのゴルフではなく、常用カートのゴルフが令和のゴルフの当たり前です。実は、カートのほうが歩きより早くプレーできます。それに合わして、基準時間を短くしなければならないのですが、そういう調整ができているオールドゴルファーは皆無です。
つまり、ハーフ○時間以内、とかは、自分に甘く、他人に厳しいだけのユルユルな基準に過ぎないのです。

『前の組に、ピッタリ付いていく!』
ゴルフのプレーのペースは、それだけが唯一の正解で、正義です。

スロープレーの怖いところは、本人に自覚がないことです。
知らないうちに、周囲から“プレーが遅い人”というレッテルを貼られて、嫌われてしまう悲劇も、あちこちで起きています。

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「金払って、楽しくやろうとしているのに、文句を言うんじゃない!」
先日、あるゴルフコースで、大声で抗議をしている60代ぐらいの男性を見ました。立派な身なりでしたが、こういうセリフを使う場合は、貸し切りでゴルフをするか、ゴルフコースのオーナーとして君臨するか、百歩譲って、その日のコースにいるゴルファー全員のゴルフ代を支払ってこそなのです。
自分1人の分だけを払って、神様扱いを求めるのは、無理があります。

スロープレーは、人を待たせてイライラさせるからダメなのだ、と説明されますが、実際には、もっと深刻なものです。

待たされた時間の合計が10分だとします。その組が3人だとして、合計30分です。
9時スタートで、その後ろに10時半までスタート枠があったとして、12組に影響します。3人ずつだとして、12組×30分は360分。なんと6時間になります。
時間を合計してみれば、それだけの人たちに迷惑を掛けているという実感が出来るはずです。

たとえ1分だとしても、他人の時間を奪う権利はありません。
お金を払ってゴルフをするのは当たり前で、威張れません。
楽しくゴルフをする権利は、他人に迷惑を掛けないという責任を果たして、初めて発生するものなのです。

「下手くそだから、走るようにしています!」
という健気な若者ゴルファーがいますが、心掛けだけはお見事で、実はかなり危険です。
令和のゴルフは、乗用カート・セルフプレーのゴルフが当たり前で、走るよりもカートに乗ったほうが速くプレーできることも多いからです。

その気持ちは大事にしたまま、早くプレーできるコツを覚えましょう!

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走ることは、直後の組などには、“急いでいます”というアピールにはなりますが、実際にはあまりスピードアップにはなっていません。

極端な話をすると、10秒の無駄を消していくだけで良いのです。
ゴルファーの立ち振る舞いは、無意識だと、かなりの無駄があるものだからです。

すぐに誰でも出来るのは、クラブを持ったままカートに乗る、ことです。
自分が乗ればカートが動かせる状態だとします。手に持っているクラブを、キャディバッグに戻してから、座席に、というパターンになっている人が多いのです。

そのまま、クラブを持ったまま、カートに乗りましょう!

そうすれば、カートはすぐに動けます。クラブをしまって(ときには、掃除する人もいる)乗る場合と比べると、10秒ぐらいの短縮なります。
このシーンは、1ホールに最低でも2回ぐらいはあります。9ホールだと180秒。3分間です。
一人分で3分の短縮は大きいのです。同伴者も一緒にやれば、もっと短縮できます。
次のクラブを選ぶ前に、使ったクラブは戻せばよいのです。一石二鳥というわけです。
クラブを掃除するのは、後ろの組を待たせない時間を見つけてやります。僕は、ボール拭きのタオルでクラブもサッと拭いてしまいます。

次の代表的な無駄の排除は、自分の打つ順番になったら素早く打つことです。

打つ順番になってからクラブを選んだりするのは言語道断です。準備は前倒しで済ませます。
次に素振りはできればしないか、しても1回だけにします。
タイムを計ればわかりますが、素振りを何度もするだけで30秒ぐらいは、すぐに浪費できます。
ゴルフ規則でも、40秒以内に打て、と明確に書かれています。
目標は20秒、と意識してみましょう。
毎ショットなので、1ショットで5秒短縮できれば、ハーフで打ったストローク×5秒はかなりの短縮になるはずです。

残酷かもしれませんが、ボール探しで時間を無駄にしない、ことも重要です。
3分間の探索はルールで認められていますが、飛んでいったボールを見ていないから、全く違う場所を3分探しているケースがよくあります。
探すのは、ちゃんと視認していたケースのみ。見つけにくい場所は、すぐに諦める。という感じで、自分でルールを決めましょう。
ボール探しは、時間の浪費量は絶大ですが、最も簡単に時間短縮ができるポイントでもあるのです。

最後に、走らなくとも良いので、無駄な動きをなくすように頭を使いましょう。
速度が出来るカートの場合は、移動が60ヤード以上になれば、カートのほうが速く移動できます。グリーン周りなどで、60ヤードより距離が短ければ、パターも持って行って、カートに戻らず、歩いてグリーンに向かったほうが、逆に速いわけです。
ケースバイケースで、冷静に考えれば、こっちが速い、という判断は出来ますし、やればやるほど精度が高まります。

ラウンドで注意して実行してみれば、実に簡単で、「あれ? これで速くなっている?」という感じだと思います。
要領良くやれば、他にも短縮ポイントはありますが、先程の四つのポイントだけでもかなりスピードアップします。
意識して、実行してみましょう。

「上級者というのは、いくつぐらいのスコアからですか?」
と、よく質問されます。メーカーが想定しているような具体的なスコアを回答しますが、必ず付け加えるようにしています。
「スコアだけではなく、ゴルファーとしての立ち振る舞いも上級でなければ、ホンモノとは言えませんよ」

スコアが良くなくとも、スマートに素早くプレーできるゴルファーは、僕は上級者だと考えています。

ちなみに、僕はトップスタートが好きで、トップスタートに相応しいゴルファーであるというプライドも持っています。
上級者と二人でプレーすれば、ハーフ1時間半だと少しゆっくりしたプレーだったと反省しますし、3人でも1時間半を切るように意識しています。

それでも、後ろの組を待たせていると感じたら、迷わず、途中のホールで、パスをしてもらいます。
その決断をすれば、彼らの時間を奪わずに済むからで、互いにWinWinです。

「スロープレーを意識して、ギスギスしてプレーするのは楽しくありません」
と言う人もいますが、正しい方法というか、楽に出来る方法を知らないだけです。
先程の四つのポイントだけでも実行してみれば、そのほうがメリットも多いし、ゴルフが楽しくなることが理解できると思います。

さり気なく、ちょっとした工夫を身につけて、上級ゴルファーになってしまうのが、ゴルフ上達のコツでもあるのです。

篠原嗣典

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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