ピンゴルフの『グライド 4.0 ウェッジ』は、機能満載でピンらしさを楽しめる!

ピンゴルフの『グライド 4.0 ウェッジ』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/05/28 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ピンゴルフの『グライド 4.0 ウェッジ』

『グライド 4.0 ウェッジ』は、どこが新しくなって、どんな使い方が合っているのかをレポートする。

撮影/篠原嗣典

ピンゴルフは2022年5月13日に『グライド 4.0 ウェッジ』を発売した。
『グライド 4.0 ウェッジ』のコピーは、“ブレないヘッドで、結果が変わる。”である。

ピンゴルフは、技術力が高いメーカーという印象のゴルファーが多いと思うが、『グライド 4.0 ウェッジ』も期待を裏切らない。

テクノロジーが、満載である。
フェースは新しくなって、番手別の「削り出し溝」と、摩擦力を増す狙いで、表面をあえて粗めに仕上げた「エメリーブラスト仕上げ」と、疎水性能が高い「ハイドロパールクローム仕上げ」で、濡れた状態やラフからでもスピンが安定するという。

バックフェースを見ると中央に埋め込まれた「エラストマーCTP」が大きくなったのがわかる。前モデルよりも、約36%拡大させることで、心地良い打感と打音を可能にしたという。
バックフェースの中央は、そのために空洞状になっているので、重量配分が適正化されて、許容性も上がり、ミスヒットにも強くなったらしい。

『グライド 4.0 ウェッジ』は、ピンゴルフの強みである「ライ角調整」も機能の一つだとアピールしている。
ネックのカラーコードでわかるのであるが、標準のライ角から+5°〜-4°の調整が可能なのだ。
今回、標準のライ角、マイナス2°のライ角、プラス2°のライ角の3本の54°のウェッジをフルショットで打ってみて、打ち出しから出球がブレる(マイナスは右に飛び、プラスは左に飛ぶ)ことを体感させられた。

『グライド 4.0 ウェッジ』は、フィッティングを受けて、自分に合っているライ角のウェッジを手に入れることができるのである。
他のメーカーは、ウェッジのライ角は調整できないか、できても2°程度だ。全く比較にならない。

そして、非常にオーソドックスに仕上がっているところも『グライド 4.0 ウェッジ』の魅力だ。
ピンゴルフのウェッジは、変な癖があるから嫌いだというゴルファーもいるが、外見は癖がないシンプルなものになっていて、ヘッドの大きさまで含めて、とても良い感じに見える。

ちなみに、ソール形状は4種類で、メインの『Sグラインド』は46°〜60°までの全ロフト(46°、50°以下は2度刻みの7ロフト)。
ピンファンのクセが欲しいゴルファー用に『EYE 2グラインド』は寄せで使う54°〜60°。ソール幅が広い『Wグラインド』も54°〜60°。テクニカルな寄せをするゴルファー用に『Tグラインド』は、58°、60°となっている。

自分だけのウェッジが見つかるようなラインアップである。

今回は、46°のウェッジと、56°の『Sグラインド』と『Wグラインド』をコースに持ち込んで、『グライド 4.0 ウェッジ』をじっくりと試打をしてみた。