「LIVゴルフ」と「PGAツアー」両欧米ツアーはどうなる?変化と課題
佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー
まだスタンフォード大在学中の20歳のマイケル・ソーンビヨンセンだが、時代のスターとして要チェックのプレーヤーだ。
ゴルフ番組やゴルフ雑誌ではあまり語られることのないトピックを、ゴルフジャーナリストやトーナメント中継の解説者として活躍する佐渡充高が取り上げ、独自の見解とともにお届けします。
GOLF TODAY本誌 No.603/115ページより
写真/Getty Images
LIVゴルフリーグの出現でツアープロを目指す学生たちに二極化が起きている。
アマチュアでLIVという新オプションを選んだのは昨年の全米アマチュア選手権優勝で実力とスター性を備えた“キング・ジェイムス”ことジェイムス・パイオット。5月にプロ転向しすぐにLIV入りを表明。初開催ロンドン25位、2戦目オレゴン22位とまずまずのスタートだ。
世界アマランク1位中島啓太に次ぐ2位ユージ二オ・ロペス・チャカラ(スペイン)も6月末の2戦目から参加し27位。彼らは一定期間のプロ生活後は潤沢な資金で別の人生設計を考えているようだ。
一方、欧米ツアーのシード権獲得を目指しプロデビューしたのは6月全米オープンでメジャー初優勝を飾ったマシュー・フィッツパトリック(イングランド)の弟、アレックス。彼はアーノルド・パーマーの母校ウェイクフォレスト大学のエースだった。
LIVから兄には超高額、アレックスにも2ミリオン(約2億7千万円)という破格のオファーがあったが揃って辞退。そして欧州をプロデビューの場に選び、兄とともにPGAツアーでプレーすることを目標に定めた。