とにかく曲がらない! プロも使う直進安定性抜群のミズノ JPX921フォージド アイアン

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.38

2022/09/23 ゴルフサプリ編集部



スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が今回試打したのはミズノの「JPX921フォージドアイアン」。今季5勝を挙げ、メルセデスランクでトップ争いを演じている西郷真央が愛用するアイアンだ。特筆すべきは直進性の高さ。これを使うとプロもシンプルに真っすぐ飛ぶクラブで戦い、成績に結びつけていることを実感できる。

写真/相田克己

打ってみて感じたのはその圧倒的な直進性。

「真っすぐ飛びますね! 直進安定性がめちゃ高いです。ちょっと驚きなのは、それなのに打感が柔らかい、というか球持ちがいいところ。ヘッドの素材はクロムモリブデン。いわゆる“クロモリ”ですが、このモデルはフォージド=鍛造です。

鍛造にするとポケットキャビティや中空構造のアイアンは作りにくいのですが、これはクロモリを鍛造で固めておき、ソールから溝を掘ってフェースの裏まで貫通させ、ソールから蓋をしてポケットキャビティにしています。

この回りくどさが鍛造にする難しさなのですが、それでもあえて作ってしまったわけですね。フェース面を薄くすると普通は打感が悪くなりますが、このあたりはクロモリ鍛造でカバーしている。よく考えて作られていると思います」


フェース部には高強度のクロムモリブデン鋼を採用。薄肉化によって高初速エリアが拡大され飛距離が出る。また、鍛造によって溶接部のないシームレスカップ構造を実現。薄肉になったフェース部の反発性能向上に一役買っているだけでなく打感の良さや音にもこう影響を及ぼしているという。さらに関の言うように、キャビティ化はソール側から掘削することによりなされたマイクロスロット構造だ。