原英莉花はなぜ強くなった?衝撃を受けた非凡な才能と、超A級の練習環境とは
ジャンボに聞け!ジュニアゴルファーの育て方 VOL.5
高校1年の時からジャンボ邸に足繁く通っていた原英莉花。プロになっても機会があるたびに訪れている。
今季前半のツアーで、主役の座を欲しいままにした西郷真央がジャンボ尾崎ゴルフアカデミーの1期生であることは、すでにおなじみ。だがその西郷よりも早く、ジャンボの薫陶を受けた女子プロゴルファーがいる。アカデミー開講前に入門した原英莉花だ。その成長の軌跡をたどることで、ジャンボの指導法も鮮明に見えてくる。「誰も書けなかったジャンボ尾崎」の著者でもあるジャンボの愛弟子・金子柱憲に、その根底にあるものを、解き明かしてもらおう。ゴルフ界を常に牽引する尾崎将司の見つめる未来とは。
GOLF TODAY本誌 No.605/136〜137ページより
取材・構成/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗
撮影/相田克己
金子は9月初旬に行われているJLPGAツアー「ゴルフ5レディス」の解説を20年以上勤めており、同トーナメントのプロアマでは、毎年女子のトップ選手とラウンド。試合もその目で毎年見て、旬の女子プロゴルファーのスイングレベルも把握している。
その金子をして、原を見た時には「無名の高校生にこんな可能性を秘めた子がいるんだ」と衝撃を受けたという。
非凡な才能と、裸足で探しても見つからない超A級の練習環境。そこを思う存分、独り占めして使えるタイミングに、原は飛び込むことができた。
「他にはない環境を、最大限利用してきたのが原選手であるということはいえるでしょうね」と金子も指摘する。ジャンボの指導もたっぷり受けながら思う存分練習し、周りの刺激を受けながら成長していった原だが、試練もあった。金子がいう。