まさにプライスレス。ゴルフスコアが20良くなる魔法の一言

逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第18話

2022/11/04 ゴルフサプリ編集部 名取 確



こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
久々に一緒にプレーする仲間が、なんだか最近ゴルフの調子が悪いらしい。普段80台も出せるプレーヤーが、せっかく九州までゴルフしに行ってきたのに100叩きの刑にあって帰ってきたそうです。そういう人に、たった一言声かけるだけでスコアが改善したら嬉しいですよね!

「最近、調子が悪いんだよね」と、言っている人は良くいますね。私も、もれなくその一人ですが。言いたくなくても言っちゃうんだよなぁ~(笑)どうも噛み合わない、スコアが出ないという時期が何故かやってくることがあります。

別に、下手になったわけじゃない。むしろ、練習なんて結構いい球が打てている。それでも、ラウンド本番では何故かスコアが出ない…モヤモヤが止まらない。そんな時がゴルフには訪れるものです。

先日、一緒にプレーした仲間のTさん、せっかく福岡までゴルフ旅行に行ってきたのにスコアが全く伴わず、最近は100以上叩いてばかりとのこと。「なんだかよくわからないんだけど…」と言いながら練習するTさん。練習場でスイングを見る限りは別に変わらないように見える。まぁ、強いて言えば振る時に考えすぎ、迷いながら打っているように見える。

なので、私が一言お伝えしたのは「裏拳ですよ!」と。それだけです。

するとTさん「裏拳かぁ…裏拳ね…」と呟きながら打ち始めると、凄い伸びのある球が連発。「掴んだかも!」確かに、さっきまでは迷いながら打っていたように見えた打席内での姿が、明らかに迷いなく打っているように見える。

これは、1つのことに“フォーカス”できたから。

裏拳というのは、簡単にまとめると≪左の手首をサムアップした状態に固定してインパクトする≫ということ。

Tさんは、元々スイングは思い切りが良く、迷っていなければ身体の起き上がりもなくなる。だけど迷っているときは体が起き上がってしまって、フェースが開いたインパクトが増えるタイプ。「裏拳」は、インパクト時に左の脇が締まって頭を残す形が自然とできるので、伝わる人には伝わる魔法の一言だと思います。

女性に裏拳って言っても、そんなのやったことないし、漫画等でも見たことが無いとイメージが湧かないと思います。少年マガジン等を読んでいた世代の男性は、ヤンキー漫画が多かったこともあり、裏拳はイメージしやすいでしょう(笑)。
バチーン!とボールを左手の甲で打ち抜くようなイメージが持てればしめたものです。