ミズノの『M.CRAFT OMOI』は、王道ヘッドタイプを極限チューニングした想いの込もったパターである!

ミズノの『M.CRAFT OMOI パター』をコースに持ち込み、ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2022/11/08 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ミズノから発売されているニューモデルパター「M.CRAFT OMOI」は、王道のヘッド形状3タイプがラインナップされている。ヘッドタイプごとに、どこが優れているのか? また、どんなタイプのゴルファーに合うのか。試打して考えてみた。
写真/篠原嗣典

ミズノは、2022年10月28日に『M.CRAFT OMOI パター』を発売した。
ショートネックのブレードタイプの『M.CRAFT OMOI No.1 パター』、クランクネックでアンサー型の『M.CRAFT OMOI No.2 パター』、ダブルベントシャフトでマレット型の『M.CRAFT OMOI No.3 パター』の3機種のラインアップである。

『M.CRAFT OMOI パター』のコピーは、“重めのヘッドウェイト設計で、安定性と打感が向上した軟鉄鍛造削り出しパター”だ。初代となる前モデルは、オーソドックスで、ツアープロに支給するパターのように繊細にチューニングされたパターで、特に米国のマニアックなパターファンを喜ばせて、大評判になった。そう、満を持しての、二代目の登場なのである。

まず、名称がスゴいインパクトである。『OMOI』は、“重さ”とクラフトマンの熱い“想い”のダブルミーニングだ。確かに、初代の唯一の弱点は軽いことだという指摘はあった。僕は軽いパターが好きなので、気にならなかったが、市場にある削り出しのパターは、概ね重め傾向だったので、軽いという印象になったのだと思う。

『M.CRAFT OMOI パター』の特徴としては、ミズノの軟鉄鍛造アイアン同硬度のマイルドスチールS25Cが素材であること。「打感と言えばミズノ」を根底から支える素材ということを考えると、他の削り出しパターとは違うというわけだ。

重さは、『No.1』『No.2』は約15グラム。『No.3』は約28グラム重くなった。フェースは、フィーリングの向上と転がりの良さを追求して、深めのミーリングを採用している。

グリップは、太めなのに軽量の「LAMKIN SINKFIT PISTOL POLYURETHANE(ミズノオリジナル)」を採用した。独特のやさしいグリップ感がある。

ヘッドの仕上げも3種類あり、シルバーの「ダブルニッケル仕上げ」とブラックの「ガンメタルIP仕上げ」は標準として、数量限定のミズノブルーが「ブルーIP仕上げ」となっている。

最後に、『M.CRAFT OMOI パター』には、別売りではなく、専用のウェイトキットが付属しているところにも注目だ。

3グラム、13グラムの交換ウェイトが各2個入っている。(標準で入っているのは8グラム)シャフトの長さを変えたり、グリップを替えたりしたときに、違和感なく使えるように、という考慮なのだそうだ。

こういうところにも、クラフトマンシップという熱い想いを感じて、高額なパターながら、コストパフォーマンスが良いと思わせるのである。