男子ツアーで密かなブーム!? 「ご当地V」がいま熱い!!

「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.156

2022/11/14 ゴルフサプリ編集部



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茨城県のPGM石岡ゴルフクラブで開催された男子ツアーのHEIWA・PGM CHAMPIONSHIPを制したのは地元・茨城県出身の星野陸也だった。今、男子ツアーでは星野のように出身都道府県開催の大会で優勝する「ご当地V」が続出する珍現象が起こっている。

自分の出身地の大会は、選手にとって思い入れは大きいはず。多くの知人の応援を背に初めての「ご当地V」を飾った星野も「プロになって一番したいことのひとつが地元での優勝でした」と語り、うれし涙を流した。

男子ツアーにおける「ご当地V」はツアー制度が施行された1973年以降、星野で71例目となる。ただし、各地区オープン(北海道オープン、関東オープン、中部オープン、関西オープン、中四国オープン、九州オープン)が賞金ランキング加算競技だった1991年までと1992年以降では様相が異なる。

1991年までは19年間で41例あり、うち約6割は地区オープンで記録されたもの。それぞれの地区で同時期に開催され、その地区出身の選手が多いから自然と「ご当地V」が多くなるのだ。1992年以降は31年間で30例と激減している。平均して年に1回程度だ。しかも、最近は2018年の「日本シリーズ」(東京都、小平智優勝)を最後に「ご当地V」は途絶えていた。