ゴルフは長い?この先プロの「選手生命」はどうなっていくのか
重箱の隅、つつかせていただきます|第29回
スイング、ゴルフギア、ルールなどなど…。ゴルフに関わるすべての事柄の“重箱の隅”をゴルフライター・戸川景が、独自の目線でつつかせていただくコラムです。
Text by Hikaru Togawa
Illustration by リサオ
GOLF TODAY本誌 No.607/106ページより
メジャー絡みでなければ、なんと4ディケイズでツアー優勝した選手もいる。USツアーでは4人。サム・スニード、レイ・フロイド、デービス・ラブIII、そしてフィル・ミケルソンだ。
ここで日本ツアーを見てみると、女子の樋口久子、ツアー制度施行前の戸田藤一郎も含めると5人いる。永久シードを獲得した杉原輝雄、尾崎将司、中嶋常幸で、日本のゴルフファンに〝40代でも頑張れるゴルフ競技〟という印象を強く与えたと思う。
この中で少し異質なのは戸田藤一郎で、第二次大戦以外にも不祥事による競技出場停止が10年ほどある。だから18歳で初優勝、56歳でも優勝しているが、30代後半からの40代半ばまでの活躍はない。
石川遼、勝みなみが15歳でツアー優勝を果たして以降、日本のシード選手の低年齢化が進んでいるように思うが、これから3ディケイズ、4ディケイズで活躍する選手は増えるだろうか。