「短い=ロフト大=ヘッド重」のロフトとレングスの相関関係から、新風は吹くのか
ゴルフそもそも調査部 vol.8【今回の調査テーマ|どうしてロフトが大きくなるとレングスが短くなるのか?】
現代のゴルフギアは、先人の創意工夫が積み重ねられてきたもの。時に感じる疑問や「なぜ」「どうして」を、それらを形作ったきっかけやエピソードで振り返ってみよう。今回の調査テーマは「どうしてロフトが大きくなるとレングスが短くなるのか?」だ。
GOLF TODAY本誌 No.608/134〜135ページより
地面にある球を打ちやすい長さ。ゴルフクラブのレングスは、大体このくらいなら打ちやすいだろう、からスタートしている。
球が地面をコロがる時代は、現代のパターより少し長いくらいがちょうどいい。打球が空中を飛ぶようになると、振り回して飛ばせる長さが欲しい。とはいえ、シャフトもヘッドも重ければ、おのずと限界が決まってくる。
ヒッコリーシャフト時代、名手ハロルド・ヒルトンは50インチドライバーを振り回したというが、当時の標準は200gのシャフトに200gのヘッドで総重量400g、43インチ前後だった。
ドライバーよりロフトが大きいものは、地面から球を上げやすいことが目的。なので、当初はレングスに差がなく、ヘッドが重くなるアイアンは振り切れないから短くなる、という具合。