『それ、競技ゴルフでは…』が、いつでも通用するわけじゃない。柔軟思考でいきましょうよ!
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第54回
ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。
写真提供/篠原嗣典
先日、ある打合せで、こんな話が出ました。
「ある男性がドライバーで打ったボールが、レディースティー手前だった時は、レディースティーからプレーする女性のドライバーショットを先に打って、あとから男性が2打目を打つのが、正しい競技ルールなんですよね?」
『なんじゃ?それ?』と思いました。いわゆる公式ルールには、そんなことは1行も書かれていません。
「でも、その方法だとプレーが遅くなるので、迅速なプレーを奨励するならそれは無視しても良い、と思うのですけど」という話になったので、少し安心しました。
ゴルフの第1打目以降の打順は、遠方先打が基本です。このケースでも、男性が2打目を先に打って、レディースティーの前にボールが行ってから女性が第一打を打つのが正しい打順です。
どうして誤解が生まれたのかを推測すると、男女で行うペア競技なら、このようなローカルルールを採用している可能性があると気が付きました。