記録ラッシュとなった山下美夢有の正確なショットは、スイングリズムを修正していた
進化する技術「私流」トーナメントにおけるプロのコメントからテクニックを深掘り!VOL.4
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップで優勝し、2023年5勝目を飾った山下美夢有。メルセデスランキング1位のタイトルだけでなく、日本人史上初の平均ストローク60台、年間獲得賞金額の更新など、記録ラッシュとなった。その原動力となっているのが、安定性の高いショットだが、山下自身が気をつけていることは、シーズンを通して“リズム”だけだった。一体どのようにスイングリズムを作っているのだろうか。
GOLF TODAY本誌 No.608/138〜139ページより
撮影/相田克己
協力・取材トーナメント/日本女子オープン イラスト/庄司 猛
今季、山下美夢有がよく挙げていた修正ポイントの一つがスイングリズムだ。それは最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでも変わらなかった。
「調子が悪くなると、打ち急ぐ傾向があるので、トップで間を作るように心がけています」と山下。
もちろん、バックスイングのトップでスイングの動きを止めるわけではない。あくまでもイメージであり、バックスイングからダウンスイングへの切り返しで、急いでクラブを下ろさないための注意点だ。