製作費約55億円!キャロウェイがボールの精度にそこまでこだわった理由、ココにあり!
【今月のイチ推しギア】キャロウェイゴルフボール|クロム ソフト/クロム ソフト X/クロム ソフト X LS/E・R・C ソフト
数多くのゴルフギアの中から、アナタのゴルフを進化させてくれるスグレモノや要注目の新製品を紹介します。今月のイチ推しは…『キャロウェイゴルフボール(クロム ソフト/クロム ソフト X/クロム ソフト X LS/E・R・C ソフト)』だ!
GOLFTODAY本誌610号/182〜183ページ
取材・構成・文/大塚賢二 撮影/相田克己 協力/サザンヤードCC(茨城県)
2021年、キャロウェイはゴルフボールの開発・生産設備に約55億円もの投資を行った。その目的はボール製造の精度を高めることだと言う。
製造の精度とボールの性能はあまり関係がなさそうに思えるが、実は“大あり”なのだ。地球上には重力があるので、完全な球体はゴルフボールに限らず製造が難しい。さらに加工の誤差が加われば“偏心”が起こる。大きく“偏心”すれば、真っすぐ飛ばなくなってしまう。この誤差をいかに小さくするかというのはひとつの例。
ボールの直径と重量はルールで42.67mm以上、45.93g以下と定められているが、これより大きくなるほど、軽くなるほど飛ばなくなる。一方で製造誤差が大きいと、ばらついた時にもルールに収まるように、少し大きめ、少し軽めに製造することになり、その結果、設計値よりも飛ばなくなる。
ディンプルも1/100mm単位の設計なのでキャロウェイが製造時の「精度」にこだわった理由はここにあるというわけだ。
今回、紹介するのはそんなキャロウェイのボールの中でもハイエンドに位置する4機種。ゴルファーの好みや、スイングに最適なボールが選べるようになっている。