どうしてゴルフ場にはドレスコードがあるの? 襟付きを着なきゃいけない理由と背景

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第60回

2023/03/22 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典



ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

ゴルフデビューする際に大きな問題になるのが、ゴルフコースのドレスコードでした。
“でした”と過去形にしたのは、最近では「あまり気にしていません」という声も聞くからです。

とはいってもゴルフをする、また続けていく中で、ドレスコード問題を完全に避けて済ませることが可能なほど、時代は新しいページまで進んでいないのも事実です。

ドレスコードというのは、簡単な例で書くと冠婚葬祭の服装マナーのようなものです。

結婚式に出席する際に、それなりの服装をするのは常識であり、多くの人が受け入れています。そういうときだけにしか着ないドレスを持っている女性もたくさんいます。結婚式に参列するためのドレスを選ぶ際、花嫁じゃない人が純白のドレスを着るのは御法度と言われています。

そういうことをグルッと含んで、結婚式のドレスコードです。新郎新婦の父親は正装ということで、モーニングやタキシードを着ることもよく見られます。それぞれにちゃんとした理由や伝統がありますが、多くの場合はただ慣習に従って、頑張っちゃうわけです。

ゴルフは冠婚葬祭じゃないよね?という疑問の声も聞こえてきます。その通りです。では、どうしてドレスコードがあるのかを説明します。

ゴルフコースのドレスコードを理解して楽しめるようになるには、まずはクラブハウスとは何なのか?を知る必要があります。

打つ方のクラブと混同しないように、コースのほうは倶楽部と書きましょう、という時代がありましたが、倶楽部を知ると少し見えてきます。