ゴルファーのお尻がムズムズするマスターズウィーク! 「これからこのパターが流行るよ」スコッティ・キャメロンパター大ヒットの背景
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、スコッティ・キャメロンパターについてお話します。
写真/ゴルフトゥデイ編集部
1991年頃、古くから付き合いのあるアメリカのバイヤー・R.Gクロス氏が日本にやってきました。彼はクラシッククラブやアメリカの新製品などと情報を持って、年に5回ほど来日していました。そのたびに彼は大きなキャディバッグを担いで、当時私が務めていたフェスティバルゴルフを訪れたのです。
キャディバッグの中にはパターがぎっしり入っていて、その中に見慣れないパターがありました。それが「スコッティ・キャメロンパター」でした。削り出しモデルのガンブルー仕上げ、一見、TPミルズのような仕上げのパターで、形状はピンアンサーです。
R.Gクロス氏は、「これからこのパターが流行るよ」と言うので、価格は?と質問すると、当時としてはかなり高額でした。それもそのはず、軟鉄ブロックからNCミーリングマシンで削り出ししているのです。
ネックまで削り出し精度が高く、仕上げも美しい。試打するとタッチも良い!問題は価格だな…と感じました。