ミスを修正しようとしたら、どう振ったらいいのかわからなくなった…!そんな悲劇から救われる方法
伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」vol.11
新連載、伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」。
「プロより強いアマチュア」と呼ばれた中部銀次郎氏が遺した言葉は、未だに多くのゴルファーのバイブルとなっている。その言葉一つひとつを、皆さんにお届けしていく。
GOLF TODAY本誌 No.611/68〜69ページより
本誌イラスト/北村公司
「例えばスライスが出て、それを収めることができずに何発もOBを打ったとしましょう。ダウンスイングがアウトサイドインになっていて球を擦ったと原因がわかったとします。ではそれを直してインサイドアウトのスイングに変えようとすると、今度はひどいフックに悩まされることになる。それでも球に当たればいいけれど、大方は当たらなくなり、ダフリやチョロばかりになるのです。
だったら、元のスライスのほうがまだ良かったと言って、元に戻そうとするけれど、もう元には戻らないんですね。どう振っていいかわからなくなり、スイングがメチャクチャになる。つまり、壊れてしまうわけです」
中部さんにそう言われて、ぎくりとしてしまう。そうした経験は自分にもあり、その辛さと言ったら筆舌に尽くしがたいからだ。きっと読者の方にも思い当たる人は多いだろう。
「どう振ったらいいかわからない」と頭を抱えたことが。