ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

写真提供／篠原嗣典

「90を切ったらゴルファーとして一人前」という常套句があります。
実際に、ゴルフクラブの善し悪しや好き嫌いなども、90を切るくらいのレベルじゃないと体感することは難しいので、そういう意味でも説得力があります。90を切れるゴルファーは、贔屓目に見てもゴルファーの2割程度だといわれています。そのハードルは、相当に高いのです。

90を切るために一番大事なのは…ラウンドの経験値を上げることです。

現在は、ネットでコースを選んで24時間いつでも予約ができます。「ゴルフは月に2回までと決めています」という人が時々いますが、何のブレーキなのか？全くわかりません。予算は限られたとしても、その予算内でできる限り安いコースでプレーすることで、回数を増やすのが上達の近道になります。

練習場でのレベル上げが大事では？という声も聞こえますが、何の練習をするかはラウンドでの経験値を上げないと無駄になるのです。ある程度のゴルフができるようになって90を切ろうという目標を持ったら、まずはラウンド経験値のレベル上げです。